サッカー観戦ガイド
調べたい語句のリンクをクリックしてください。説明不足でしたらごめんなさい。随時用語は増やします。
早めのクロスボールを入れること。
アウェイ(敵地)で多く得点したチームを勝者とする方式のこと。ホーム&アウェイ2試合合計で争う試合方式の場合に適用され、勝ち点、得失点差が同じ場合、アウェイゴール数の順で勝者を決める。「ホームの利」という点から、アウェイでの得点は貴重という考えにより、ルールとして採用されることになった。欧州リーグでは昔から適用されているルールであるが、日本でも2006年度から適用されるようになった。
例えば、鹿島が第1戦目のホームで0-0、第2戦目のアウェイで1-1の場合、勝ち点、得失点差で並んでいるため、アウェイゴール数で勝敗を決める。鹿島はアウェイで1点取っているため、鹿島が勝者ということになる。
2006年度から採用されたアウェイゴール方式、2023年度の各大会から廃止されている。
味方選手が得点できるようにパスを出すこと。得点につながったパス。
試合中、選手の治療等で試合を止めていた時間のこと。定められた試合時間が過ぎた後、試合を止めていた時間(追加時間)の分、プレーが行われる。これまでは「ロスタイム」と言われてきた。
何らかの反則があった場合、すぐには反則は取らず、試合の流れ上、反則を受けた側が有利な展開になれば、そのままプレーを続けること。不利になった時点ですぐに反則の笛を吹く。
守備専門のMFのことを指す。アンカーは、船の錨(いかり)という意味で、錨を降ろすことで船を安定させるということで、サッカーで言うアンカーは中盤の底で守備を安定させる役割を担う。2010年W杯では、阿部勇樹(元:浦和)選手がそのアンカーの役割を担った。
ラフプレー、非紳士的行為、審判への異議等を行った選手に「警告」という意味合いで出される黄色のカード。1試合で2枚イエローカードをもらうとレッドカードとなり退場となる。
相手選手のボールを奪うこと。
3-5-2や3-4-2-1などのフォーメーションで、両サイドにいる選手のこと。4バックのサイドバックより前線に位置し、サイドバックと同様、前線へ駆け上がりクロスボールを上げる役割とともに、下がっての守備もこなさなければならない。運動量の求められるポジションである。
試合時間90分で勝敗が付かない場合に、前後半15分ハーフで試合を行う。Jリーグでは、かつてVゴール方式(得点すれば即試合終了)の延長戦が行われていたが、2005年度より必ず前後半15分ずつ行うことになっている。
サイドバックの選手が果敢に攻撃参加すること。
自陣のゴールへボールが入ること。かつては「自殺点」と呼ばれていた。相手ボールのクリアミス等により、時々発生する。ミスを犯した選手はやはりガッカリする。
前線へパスを出した瞬間、相手選手の最終フィールドプレーヤー(この選手の後ろはGKしかいない)より前の味方選手へパスを出すこと。少しわかりやすく言えば「ゴールキーパーと1対1になるようなパスはダメ」、もしくは得点しやすい位置で「待ち伏せする行為はダメ」ということです。
オフサイド
相手選手の最終フィールドプレーヤーをDF1、攻撃側の味方選手をそれぞれABCとします。A選手はB選手へパスするとオフサイドになります。ゴールキーパーと1対1となり、得点しやすくなる(ずるい)ということで。
C選手の前に、相手選手が2人以上(図ではGKとDF1)がいれば、C選手はオフサイドではありません。
B選手の位置をオフサイドポジションという。オフサイドポジションにいること自体は反則ではない。プレーに干渉したり、そのポジションにいることによって利益を得る(キーパーの視線を遮るなど)とオフサイドとなる。
相手選手がオフサイドとなるように、味方選手が移動(主に前へ)すること。相手選手ももちろんオフサイドにならないように注意はしているが、どうしても攻めたいという心理が働くため、その心理を付く手段。
勝利、引き分け、敗戦で与えられる点のこと。勝利:3、引き分け:1、敗戦:0。順位や勝者を決める際、最初に判断されるのが勝ち点である。サッカーは勝ち点の積み重ねで順位や勝者が決まるため、当然チームは勝ち点3を目指してプレーすることになる。
反則で得たフリーキックのひとつで、そのキックが直接ゴールに入っても得点にならない。誰かひとりに触れなければいけない。間接フリーキックが与えられる場面としては、主にゴールキーパーの反則行為によって与えられる。バックパスを手で扱った、味方のスローインを直接手で扱ったなど。なお、オフサイドも間接フリーキックが与えられる。
移籍することであるが、保有権も移籍先チームとなる。単純に「移籍」でもよい。サッカーには期限付き移籍(レンタル移籍)制度が存在するため、区別するために使われる。
現在所属しているチームとの契約のまま(保有権は所属元)、期限を定めて他チームへ移籍する制度。「レンタル移籍」とも言う。移籍金が発生しない代わりにレンタル料を、移籍先チームから移籍元チームへ支払う。
期限付き移籍の利点は、移籍先チームにとって、高額な移籍金を払うことなく移籍先チームの戦力補強ができることにある。選手にとっては、所属元のチームではあまり出場機会がなく、移籍先で試合経験を積む機会が増える。移籍先で活躍が認められたら、完全移籍する選手も少なくない。
移籍期間が終了すれば、移籍元に戻るか、移籍期間を延長するか、完全移籍とするか話し合う。移籍元チーム、移籍先チーム、選手の3者が合意しなければならない。
プロ野球でも期限付き移籍制度が検討されていた時期があったが、実現には至っていない。Jリーグでは、1994年より当制度が導入されている。第1号はヴェルディ川崎(当時)に所属の菊原志郎選手が浦和レッズに1年間の期限付き移籍をしている。以後、サッカーでは期限付き移籍は盛んに行われている。
期限付き移籍しても、移籍元チームとの対戦は可能だが、近年は、移籍元チームとの公式戦には出場できないケースが殆ど。移籍元チームと対戦可否は、移籍の際の契約次第であり、移籍元チームとの公式戦には出場できない契約にしている場合は、必ずその旨を公表しなければならない。
前にいる選手への足元の縦パスのこと。ポストプレーのときに用いる。
空中ではなく、地面に転がしてボールをパスすること。
プロクラブの資格制度のこと。ライセンス制度の導入によって、経営の強化・充実などを図り、健全なリーグ運営を目指すことを目的としている。Jリーグの参入、昇格の条件としても、このクラブライセンス制度を活用している。
経営状況やスタジアムの整備などの状況によってランク付けされ、J1相当の資格(J1ライセンス)、J2相当の資格(J2ライセンス)、J3相当の資格(J3ライセンス)に分けられる。J2クラブがJ1に昇格するためにはJ1ライセンス、J3クラブがJ2に昇格するためにはJ2ライセンス以上、JFLクラブがJ3に入会するためにはJ3ライセンス以上が必要で、ライセンスが交付されないと、成績面で条件は満たしていても昇格・入会できない。
ゴールマウス上部の横のバーのこと。
ゴール前に送られるボールのこと。センタリングとも言う。
ゴールラインを割ったとき、守備側のチームの選手が最後にボールを出したとき、攻め側に与えられるキックのこと。蹴ったボールはゴールや選手をめがけてくるため、守備側と攻撃側の駆け引きが激しくなる。
ゴールラインを割ったとき、攻撃側のチームの選手が最後にボールを出したとき、守備側に与えられるキックのこと。
ゴール前で相手のシュートを止める役割の選手のこと。唯一手を使ってもよいポジション。ただしいつでも手を使えるわけではない。ペナルティエリアのみに限られ、かつ、味方選手が足でパス(バックパス)を出したボールに対しては手で扱えない(ただし足以外のバックパスなら手は扱える)。
延長戦の方式の1つで、どちらかがゴールを決めたら即試合終了というルール。野球では「サヨナラ勝ち」と似ている。日本では「Vゴール」と呼んでいる。
用語というわけではありませんが、最近よく聞く言葉として。遠藤保仁選手(元:G大阪など)が得意とするPKのこと。よく見るPKは、思い切り蹴りこんでゴールを狙うというもの。しかし遠藤選手は、GKがどちらの方向へ飛び出すかを見極めた上で、その逆を突き、コロコロと緩いボールを蹴って決めてしまう。相手GKもすでに重心がどちらかの方向へ向いてしまっているため、動けないことが多い。
このリンクが遠藤選手のコロコロPKです(YouTube)。サッカーの本場、欧州の人たちは「こんなPK見たことない」とか「何でこんなんで入るの?」と、びっくり。
左サイドから右サイドへ、または右サイドから左サイドへ大きくパスをすること。相手守備陣系を崩そうとする手段として試合中よく使用される。
4バックの戦術の中で、左右のサイドにいるディフェンダーのこと。左右のサイドからこの選手がどんどん前線へ駆け上がり、ゴール前にクロスボールを上げる役割とともに、ボールを奪われた時点で前線で攻めていた時には、守備に就くため全力で自陣に戻らなければならないこともある。かなり運動量が必要なポジションである。
プロ野球で言えば「2軍」に該当する。Jリーグ公式戦の出場が少ない選手たち。
熱心に自分の応援しているチームを応援すること。
相手選手と接触したように見せかけて転倒し、審判に欺く行為のこと。イエローカードの対象となる。
プロ契約を結ばず、クラブの出資会社から出向している選手。Jリーグはプロサッカーのリーグ、しかし、プロ契約をしていない選手が2009年まで、J1では2人いた。FC東京MF浅利悟選手と大宮アルディージャMF斉藤雅人選手がそうである。浅利選手は東京ガスの社員、斉藤選手は球団職員(NTT東日本所属)である。しかし、2人とも2009年度限りで現役を引退した。
試合中のプレーを判定する審判員のこと。判定はすべてこの主審が最終判断を下す。副審が反則などをアピールしても、主審が最終判断を下すため、反則として認めずプレーが続行されることも。
コーナーキックの一種。よくあるコーナーキックは、ゴール近くへボールを蹴るもの。対するショートコーナーは、すぐ近くにいる選手へパスをすること。
ゴールを決めたら即試合終了のゴールデンゴールに対し、延長前半もしくは延長後半を終えた時点で多く得点をしたチームを勝者とするルール。Jリーグでは今まで導入されたことはない。
延長戦は必ず前半後半15分ずつ行うことになり、ゴールデンゴールとともに2005年度から廃止している。
試合をコントロールする選手のこと。守備・攻撃の組み立て、前線へのパス供給等の役割を持つ。攻撃的ミッドフィルダーがその役割を担うことが多いが、ボランチの選手が司令塔の役割をするチームもある。
FW選手に使われる言葉。常に得点を狙う選手のことをいう。チーム内で最も得点を記録している選手を「エースストライカー」という。
ボールがタッチラインから出た際、最後に出した選手のチームの相手チームに与えられるゲーム再開方法。両手でボールを投げ込む際、必ず両足は地面に付いていなければファウルスローを取られ、相手チームのボールとなる。
フリーキックやコーナーキックなど、止まったボールからプレーをすること。
ゴール中央付近で守備についているディフェンダーのこと。守備が専門のポジションではあるが、ヘディングが得意な選手も多く、コーナーキックなどのセットプレーではこの選手も攻撃参加をすることも多くある。
ゴール前に送られるボールのこと。クロスボールとも言う。
試合中、何らかの影響で3人の審判(主審・副審)が試合コントロール続行不可能になった場合のバックアップ審判員のこと。ただし何もしていないわけではない。主審の援助、交代選手の管理、ロスタイムの表示、これらは第4の審判が行っている。
前方へ縦へ出すパスのこと。
Jリーグ理事長の別称で、Jリーグの代表者のことを指す。プロ野球で言えば「コミッショナー」が近いか。初代チェアマンは川淵三郎氏、2代目は鈴木昌氏、3代目鬼武健二氏、4代目大東和美氏、5代目村井満氏、現在は6代目の野々村芳和氏。
反則で得たフリーキックのひとつで、そのキックが直接ゴールに入れば得点になる。相手選手への危険なタックル、押す等、相手選手への非紳士的な行為を行うと、直接フリーキックが与えられる。また、ハンドも直接フリーキックが与えられる。
守備を主とするポジション(選手)。主にセンターバックとサイドバックがある。
得点と失点の差のことで、順位や勝者を決める際に採用されている。勝ち点が同じ場合、この得失点差で争われる。
プロ野球で言えば「1軍」に該当する。Jリーグ公式戦の出場が多い選手たち。
ボールを蹴りながら、ボールといっしょに進んでいくこと。
ゴールとゴールを結ぶ線でフィールドを半分に分け、ボールを持っている選手のいる近い側をいう。遠い側はファーサイド。
サイドからの攻撃で自分がクロスボールをあげるとき、手前にある(近い)ポストを指す。遠い側はファーポスト。
日本サッカー協会が認定するサッカー指導者の資格のこと。公認S級を最高に、A級→B級→C級→D級とある。指導者のS級ライセンスという言葉を聞くかもしれないが、Jリーグの監督を務めるためには公認S級ライセンスを取得しなければならない。
前半終了後、後半開始までの休憩時間。時間は15分以内。
ペナルティエリア外のゴール正面部分のこと。ゴールにも直結するところであるため、いかにバイタルエリアで攻撃を組み立てられることができるかが重要である。(例)バイタルエリアを突く。
ひとりで1試合3点以上得点すること。
フォワードに多くの選手を使い、ロングパスやこぼれ玉からゴールを狙うこと。試合でプレーするFW選手数は2人が多いが、終盤に差し掛かり、自分のチームが負けている場合、FW選手や得点能力の高い選手をどんどん使用してゴールを狙う。
手や腕を使ってボールを扱う反則。
暴力的なサッカーファンのこと。
ゴールとゴールを結ぶ線でフィールドを半分に分け、ボールを持っている選手のいる遠い側をいう。近い側はニアサイド。
サイドからの攻撃で自分がクロスボールをあげるとき、奥にある(遠い)ポストを指す。近い側はニアポスト。
誰もが予想できないような芸術的プレーで観客を魅了できるプレーヤーのこと。特にFWや攻撃的MFの選手によく使われる。
ゴールキーパー以外の選手のこと。
サッカーの戦術における配置を示す。「システム」という呼び方でもよい。4-4-2だと、DF4人、MF4人、FW2人。3-6-1だと、DF3人、MF6人、FW1人。など、チームの戦術によって数々のシステムがある。
下記図の左は4-4-2、右は3-6-1のフォーメーションを示したものである。
フォーメーション例
最前線でゴールを狙う選手。得点をすることが求められるポジションではあるが、近年のFW選手は守備もこなす。
試合中、ライン上やオフサイドの判定を見極める役割の審判。見つけた反則を主審と連絡を取り合う役割もこなす。判定はすべて主審が最終判断を下すため、例えば副審が反則をアピールしても、主審が認めない限り、プレーは続行されてしまう。
何らかの反則があった場合、その地点から相手の妨害を受けない形でプレーを再開すること。相手選手はプレー開始時、ボールから9.15m(10ヤード)離れなければならない。離れないとイエローカードの対象となる。
フリーキックには、蹴ったボールがゴールとして認められる直接フリーキックと、直接ゴールに入ってもゴールとして認められない(誰か一人がボールに触れること)間接フリーキックがある。
公式戦に先立って開催する練習試合のことを言う。プロ野球でいえば「オープン戦」とほぼ同じ。Jリーグでは2月中旬がリーグ戦開幕のため、2月上旬から中旬ごろに開催されることが多い。シーズン前の調整試合の位置づけ。
サッカーの場合は7月ごろにプレシーズンマッチを行うときがある。主に、海外のクラブチームを招待して対戦することが挙げられる。欧州のリーグ等は8月上旬が新シーズンの開幕のため、開幕直前の調整として対戦することがある。欧州の有名クラブチームが日本でプレシーズンマッチを行うことも結構ある。
なお鹿島は、「いばらきサッカーフェスティバル」と題して、同じ茨城県がホームの水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチを、2月上旬から中旬ごろに開催している。
ほとんどのJリーガーはプロ契約を結んでいます。プロ契約にはA契約、B契約、C契約の三種類あり、プロA契約は年俸の上限のない最高のランク。ただし、プロA契約を結ぶためには、一定の試合出場時間(※)を満たすか、プロC契約を3年経過することが条件となる。そして1チームのプロA契約選手は25人と定められている。
(※)J1所属選手:450分、J2所属選手:900分、JFL所属選手:1,350分
プロA契約の条件をを満たしながらも、プロA契約として契約しない選手のこと。基本報酬は年480万円を超えてはいけない。大体の選手は一定の試合出場時間を満たせば、プロC契約からA契約へ移行する。プロB契約の選手はそれほどいないと思われるが、基本報酬の上限を設けることで、クラブの経営安定を目指す。
アマチュア選手や新人選手が初めて契約する選手のこと。プロC契約は、プロB契約と同様、基本報酬は年480万円を超えてはいけない。当然選手は将来、プロA契約を目指して頑張ることになる。
ホームとアウェイで1試合ずつ計2試合を戦った合計で、勝敗を決する方式のことである。主にカップ戦などに導入されている。日本ではYBCルヴァンカップの準々決勝と準決勝に導入されている。
ゴールマウス左右の縦の棒のこと。
パスの中継地点として、主にゴール前で待ち構えているプレーヤー。主に背の高いFW選手、ジャンプ力のあるFW選手がその役割を担う。ゴール近くのクロスボールを、この選手にパス、そしてシュートが可能な選手へパスを出し、シュートへもって行く。
ボール支配のこと。試合を通じてどちらがボールを支配(キープ)しているかを率で示す。
中盤の底に入る選手で、攻守の要としてチームを引っぱっていく役割。ボランチはそのチームの戦術により1人(ワンボランチ)もしくは2人(ダブルボランチ)が一般的。
浮いているボールを直接キックすること。
中盤でプレーする選手のこと。MFにも守備的ミッドフィルダー、攻撃的ミッドフィルダーなどに分かれる。
何らかのトラブルのため、観客を入れずに試合を行うこと。日本が経験した無観客試合としては、2005年6月8日、北朝鮮で行われる予定だったワールドカップアジア最終予選、北朝鮮vs日本が第3国(タイ)開催かつ無観客試合で行われたことがある。これは、北朝鮮vsイランで判定を不服として、北朝鮮の観客が物の投げ込み、スタジアム外でもフーリガン行動が起こった。これを重くみた国際サッカー連盟(FIFA)が出した判断が第3国かつ無観客試合というものだった。
左右横方向へ出すパスのこと。
通算のイエローカード数のこと。リーグ戦では通算4枚で、その選手は次の試合に出場できない。カップ戦等は通算2枚で、その選手は次の試合に出場できない。
暴力行為、決定的機会の阻止等、著しい反則行為を行った選手に「退場」という意味合いで出される赤色のカード。もらってしまうと次の試合には出場できない。出場停止試合数はJリーグ規律委員会で決められ、反則の内容により2試合や3試合等になることもある。
期限付き移籍を参照。
アディショナルタイム参照。
トラップせずに1回のタッチで味方にパスをすること。
国際サッカー連盟(Federation International de Football Association)のこと。
正式名は「明治安田J1リーグ」。1999年よりJリーグ2部制に伴い、1部リーグを「J1」と呼ぶことになった。
2012年度から新設された大会で、J2リーグの最終成績で3位から6位に入ったクラブが、来季のJ1昇格を懸けて争う大会のこと。3位vs6位、4位vs5位で準決勝を戦い、勝者が決勝を戦う。決勝戦での勝者が来季J1に昇格する。
J2リーグで3位から6位に入ったクラブが、J1ライセンスを保有していない場合は、このプレーオフには参加できない。2014年度、J2リーグで5位に入ったギラヴァンツ北九州、しかしJ1ライセンスを保有していなかったため、2014年度に関しては、3クラブでJ1昇格を争っていた。
なお、2018年度から、「J1参入プレーオフ」が導入されたが、2023年より再び「J1昇格プレーオフ」として開催される。
2018年度から新設された、来季のJ1昇格または残留を懸けて争う大会のこと。2017年度までのJ1昇格プレーオフは、J2リーグの最終成績で3位から6位に入ったクラブが、来季のJ1昇格を懸けて争っていた。2018年度からは、この4クラブに加え、J1リーグ16位クラブも参加する。
まずはJ2同士で戦い、3位vs6位、4位vs5位で1回戦、勝者が2回戦を戦う。さらに、この勝者がJ1リーグ16位クラブと戦う。勝者が来季J1で戦える。
なお、2017年度のJ1昇格プレーオフ同様、J2リーグで3位から6位に入ったクラブが、J1ライセンスを保有していない場合は、このプレーオフには参加できない。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、2020年度と2021年度は開催されず。2022年度に3年ぶりに開催されたが、J1参入プレーオフは2022年度で廃止された。
全日程を終えた段階で、J1リーグ16位とJ2リーグ3位のクラブが来季のJ1参入を賭け戦う試合のこと。J1が18クラブとなった2005年度から2008年度まで行われていた試合である。試合はホーム&アウェイの2試合合計で争われ、勝者が来季J1へ参入する。
2009年度からは、J2のクラブが18クラブとなるに伴い廃止されることになった。J1リーグ16位はJ2へ自動降格、J2リーグ3位はJ1へ自動昇格する。
全日程を終えた段階で、J2リーグ21位とJ3リーグ2位のクラブが来季のJ2昇格を賭け戦う試合のこと。試合はホーム&アウェイの2試合合計で争われ、勝者が来季J2に昇格する。
2017年度からは、J2リーグ21位はJ3へ自動降格、J3リーグ2位はJ2へ自動昇格することになり、入れ替え戦は廃止となった。
2024年度より新設。全日程を終えた段階で、J3リーグ下位と日本フットボールリーグ(JFL)2位のクラブが来季のJ3昇格を賭け戦う試合のこと。試合はホーム&アウェイの2試合合計で争われ、勝者が来季J3で戦う。
正式名は「明治安田J2リーグ」。1999年よりJリーグ2部制に伴い、2部リーグを「J2」と呼ぶことになった。
正式名は「明治安田J3リーグ」。2014年よりJリーグ3部制に伴い、3部リーグを「J3」と呼ぶことになった。
公益財団法人日本サッカー協会(Japan Football Association)のこと。
アマチュア最高峰のリーグで、J3の下の組織にあたる(厳密的にはJリーグとは別組織)。Jリーグ入会のためには、このJFLを勝ち抜かなければならない。Jリーグ入りを目指すクラブは年々増えており、まずは地域リーグからこのJFLへの参入を目指す。そして、JFLでの成績2位以上、経営状況、スタジアムの確保等、あらゆる条件を満たすことができ、Jリーグ臨時委員会で承認が得られれば、晴れてJリーグ入会が認められる。
Jリーグの公式戦での出場機会が少ない選手たちに、試合経験を積んでもらう目的で開設されたリーグのこと。プロ野球でいえば「ウエスタンリーグ」や「イースタンリーグ」に該当する。
方式はJ1、J2のチームをグループ分けし、ホーム&アウェイの各組リーグ戦を行う。プロ野球では、ウエスタン優勝チームとイースタン優勝チームでファーム日本一を争う試合があるが、Jサテライトリーグにはない(やっていたことはある)。各組リーグ戦を戦えば終了となる。
なお、2009年度限りでJサテライトリーグは、ACLアジアチャンピオンズリーグに4チームが出場することもあり、日程が困難な上、移動経費の負担が大きいことから廃止されたが、2016年度に9クラブの参加により再開された。しかし、今は行われていない。
Jリーグの表彰式のこと。リーグ戦終了後に開かれ、MVP、ベストイレブン、得点王などが表彰される。観覧チケットの購入により、一般にも観覧ができる。プロ野球では以前、MVPや新人王などの表彰の観覧は関係者のみで行われていたが、近年は「NPB AWARDS」として開催され、観覧チケットを購入することで、一般にも観覧ができるようになっている。
なお、2010年度のJリーグアウォーズでは、23歳以下の選手を対象とする「新人王」と「優秀新人賞」を廃止し、21歳以下の選手を対象とする「ベストヤングプレーヤー賞」を設けることになった。実績のある岡崎慎司選手(清水)が新人王のタイトル資格があったことから、「対象年齢を引き下げるべき」との議論があったという。
Jリーグを秋開幕し翌春に終了する制度(8月開幕、翌年5月終了)のことをいう。現行のJリーグは春秋制(2月開幕、12月終了)。2008年、日本サッカー協会の犬飼基昭会長(当時)は、欧州の国内リーグと同じ秋春制にするよう提案したことから議論になった。現行の春秋制の問題、秋春制のメリット、デメリットをまとめてみた。
春秋制
秋春制
Jリーグでは、12月中旬から翌年2月中旬まで、ウインターブレイクを見込んでいる。欧州主要リーグでもウインターブレイクを設けているリーグはあるが、期間は短い。
特に大きな課題は、豪雪地域での試合開催にある。雪かきもそうだが、試合中に大雪降られては観戦どころではないだろうし、選手のプレーに影響することは間違いない。犬飼会長は「だったら冬季はそのチームはアウェイにすればいい」とか「2月はウインターブレーク(冬休み)にすればいい」と簡単に言うが、実際、特に地元サポーターからの反対が根強い。
Jリーグ鬼武健二チェアマン(当時)は秋春制に消極的で、2009年3月に「移行しない」と結論づけている。この秋春制は何度も議論されており、実現には至っていないが、2023年12月、秋春制へのシーズン移行に関して、2026年より移行することが決定。
Jリーグ入りを目指すJFLや地域リーグのチームに正会員に準ずる資格を与える制度で、J2入会のための条件である。まずチームは準加盟申請を行い、安定したクラブ運営、スタジアムの確保(Jリーグが定める基準をクリアできるか)など、あらゆる条件を満たせば準加盟として承認される。その準加盟が承認されたクラブがJリーグ準加盟クラブである。
J2入会のためには「JFL2位以上」という条件が含まれているが、準加盟チームでなければならない。このため、そうでないチームがJFL優勝を果たしても、J2入会というわけではない。当名称は2013年まで使用されており、2014年以降は「Jリーグ百年構想クラブ」という名称が使用されている。
2013年まで使用されていた「Jリーグ準加盟クラブ」と同様、Jリーグ入りを目指すJFLや地域リーグのチームに正会員に準ずる資格を与える制度。2014年J3発足に伴い、当名称が使用されている。J3への入会条件は、百年構想クラブに認定されていることが条件の1つだったが、2022年12月の規約改定により、条件から外れている。
「サントリーチャンピオンシップ」とも呼ばれ、1996年度を除く1993年度から2004年度まで開催されていた年間優勝を決める大会である。1stステージ優勝チームと2ndステージ優勝チームが2試合合計で争い、年間王者を決める。両ステージとも同一チームの場合は行われない。
1996年度(1シーズン制)を除く2004年度までは2ステージ制を導入していたが、年間通じての勝ち点(1st、2ndを単純合計)1位のチームが年間王者になれなかったケース、2002年度はジュビロ磐田、2003年度は横浜F・マリノスが両ステージ優勝のためチャンピオンシップが行われなかったことによる収入面などの問題により、2004年度をもって廃止。こうしたことから、2005年度から1シーズン制とし、勝ち点が最も多いチームを年間王者とするようになった。
J1の年間優勝を決める大会である。2ステージ制に再び移行したことに伴い、チャンピオンシップが復活した。2004年度までのチャンピオンシップは、1stステージ優勝チームと2ndステージ優勝チームとで、2試合合計のスコアで年間王者を決めていた。
2015年度と2016年度は、1stステージ優勝、2ndステージ優勝、年間勝ち点1位から3位の最大5クラブで年間優勝を決める方式になった。2017年度からは1ステージ制となるため、当方式のチャンピオンシップは2015年度と2016年度のみとなった。
ペナルティエリア内で反則した場合に与えられるキックである。
試合時間、延長戦でも決着がつかない場合にPKにより勝敗を決める方式。各チーム5人蹴った時点で、PKを成功した選手が多いチームが勝利となる。両チームの5人が蹴る以前に、相手の成功人数を上回れない場合は、以降は行わない。5人蹴って成功した選手が同数の場合は、6人目以降、勝負がつくまで行われる。
延長戦の方式の1つで、どちらかがゴールを決めたら即試合終了というルール。野球では「サヨナラ勝ち」と似ている。「Vゴール」は日本の言い方で、正しくは「ゴールデンゴール」という。1993年Jリーグ初年度では「サドンデス」という言い方をしていた。しかしサドンデスとは「突然の死」という意味で、表現が良くないことから翌年度より「Vゴール」と呼ぶことになった。
Vゴールでの勝利は劇的であるため、敗戦チームにとってショックが大きいことから、延長戦は必ず前半後半15分ずつ行うことになり、Jリーグは2005年度から廃止している。