サッカー観戦ガイド
サッカーはよく小規模のルール改正が行われます。時に大きく改正が行われるときがあります。ルールはJリーグ公式サイト等でも確認しましょう。次年度のルールが明らかになるのは、その年度のリーグ戦終了後、数週間後に概要が発表され、詳細が発表されるのは1月下旬か2月上旬頃。
サッカーシーズン幕開けを告げる大会として、リーグ戦開幕の一週間前に、昨年度J1優勝クラブと天皇杯優勝クラブが争い、タイトル獲得を目指す。天皇杯優勝クラブが昨年度J1優勝クラブの場合は、昨年度J1リーグ2位クラブが出場する。
ヴィッセル神戸(2023年度J1優勝)対川崎フロンターレ(2023年度天皇杯優勝)
国立競技場で、13:35キックオフ
前後半45分ずつの90分で勝敗を決める。勝敗を決しない場合はPK戦で勝敗を決める。延長戦はなし。
1ステージ制で、2回戦総当たりのリーグ戦で年間優勝を決める。J2リーグおよびJ3リーグも、2回戦総当たりのリーグ戦。
プロ野球もリーグ戦が主であるが、サッカーも基本的にはリーグ戦である。J1リーグ戦は、国際試合と被らないようにスケジュールされるが、J2リーグ戦およびJ3リーグ戦は、国際試合と被るときがある。プロ野球は下部組織がないため昇降格はないが、サッカーは下部組織との昇降格がある。リーグ戦終盤になってくると、J1優勝争いはもちろん、J1残留争いやJ1昇格争いもかなり白熱する。
J1、J2、J3共に2回戦総当りのリーグ戦を行い、前後半45分ずつの90分で勝敗を決める。勝ち点は、勝利:3、引き分け:1、負け:0。
全日程が終了した時点で、勝ち点が多い順に順位が決定する。J1リーグ18位以下の3クラブがJ2へ自動降格する。J2リーグ1位と2位のクラブ、J2リーグ3位から6位クラブの間で開催されるJ1昇格プレーオフで勝ち抜いたクラブの計3クラブがJ1に昇格する。
J2リーグ18位以下の3クラブがJ3へ自動降格し、J3リーグ1位と2位のクラブ、J3リーグ3位から6位クラブ間で開催されるJ2昇格プレーオフ(2024年より新設)で勝ち抜いたクラブの計3クラブがJ2に自動昇格する。
J3リーグ19位クラブはJFLとの入れ替え戦に臨み、20位クラブはJFLへ自動降格(Jリーグ会員資格喪失)する。
J1、J2、J3共に、最終順位は勝ち点が多い順に決定されるが、勝ち点が同じの場合は、以下のように決める。なお、成績面が満たしていれば必ず昇格できるわけではない。詳しくは後述J1およびJ2との入れ替え、J2およびJ3との入れ替え、J3およびJFLとの入れ替えを参照。
J2リーグ戦の最終成績で3位から6位までに入ったクラブの計4クラブが、来季のJ1昇格を懸けて争われる大会のことである。トーナメントで争われ、勝ち抜いた1クラブが来季J1に昇格する。
J1昇格プレーオフは2012年度から始まり、J2リーグ3位から6位の計4クラブがトーナメントで来季のJ1昇格を争っていた。2018年度から2022年度(2020年度と2021年度は開催なし)は「J1参入プレーオフ」として開催され、J1リーグ16位クラブも出場し、J2リーグからプレーオフで勝ち上がってきたクラブがJ1リーグ16位クラブと対戦し、残留または昇格を争っていた。2023年度から、再び「J1昇格プレーオフ」として開催されている。
準決勝および決勝ともに一発勝負で、前後半45分ずつの90分で勝敗を決める。90分が終わった段階で引き分けの場合、準決勝および決勝ともにJ2年間順位が上位のクラブを勝利として扱われる。
J2リーグ戦で3位から6位までに入ったクラブが、この大会に必ず参加できるわけではない。成績面で満たしていても、J1ライセンスが保有していないクラブはこの大会に参加できない。7位以下のクラブが繰り上げて出場することはない。従って、参加クラブ数によって大会方式が異なることになる。
準決勝および決勝とも、J2年間順位が上位クラブのホームスタジアムで行われる。
J1昇格プレーオフ
2024年度より新設された大会で、J3リーグ戦の最終成績で3位から6位までに入ったクラブの計4クラブが、来季のJ2昇格を懸けて争われる大会のことである。トーナメントで争われ、勝ち抜いた1クラブが来季J2に昇格する。
準決勝および決勝ともに一発勝負で、前後半45分ずつの90分で勝敗を決める。90分が終わった段階で引き分けの場合、準決勝および決勝ともにJ3年間順位が上位のクラブを勝利として扱われる。
J3リーグ戦で3位から6位までに入ったクラブが、この大会に必ず参加できるわけではない。成績面で満たしていても、J2ライセンス以上を保有していないクラブはこの大会に参加できない。7位以下のクラブが繰り上げて出場することはない。従って、参加クラブ数によって大会方式が異なることになる。
準決勝および決勝とも、J3年間順位が上位クラブのホームスタジアムで行われる。
J2昇格プレーオフ
J1とJ2リーグの最終成績に応じて、J1下位クラブとJ2上位クラブと入れ替えを行うことである。
昇格、降格の基本
昇格、降格の例外
J2とJ3リーグの最終成績に応じて、J2下位クラブとJ3上位クラブと入れ替えを行うことである。
昇格、降格の基本
昇格、降格の例外
J3リーグと日本フットボールリーグ(JFL)の最終成績に応じて、J3下位クラブとJFL上位クラブと入れ替えを行うことである。日本フットボールリーグ(JFL)は、アマチュア最高峰のリーグで、Jリーグとは別組織であり、厳密的にはJ3の下位カテゴリーではない。
入れ替えが行われるのは、2位以上に入ったJFLのクラブで、かつJ3ライセンス以上を保有している場合となる。このため、2024年JFLの最終成績によっては、入れ替えが行われない場合がある。3位以下が繰り上げで入れ替えは行われない。
入れ替えの基本
入れ替えの例外
J3リーグの下位クラブと、日本フットボールリーグ(JFL)2位クラブとの間で、来季J3を懸けて戦う大会である。
第1戦、第2戦とも90分間(前後半45分ずつ)の試合を行い。2試合合計で勝利が多いクラブが来季J3となる。勝利数が同じ場合は2試合の得失点差で上回るほうが勝利。得失点差も同じであれば、第2戦の90分間の後、延長戦(前後半15分ずつ)を行い、それでも決着しない場合はPK戦で勝者を決める。
Jリーグ杯とも言われ、国内タイトルの1つである。2023年度までは、FIFAワールドカップのように予選リーグ→決勝トーナメントという形で行われてきたが、2024年度からJ1からJ3全60クラブが参加するノックアウト方式に変更となっている。
以前は「Jリーグヤマザキナビスコカップ」という大会名称だったが、2016年9月1日に、ヤマザキナビスコ株式会社は、商号をヤマザキビスケット株式会社に変更したため、2016年6月21日「JリーグYBCルヴァンカップ」にすると発表された。同年大会途中より当名称が使用された。
ACL2023/2024に出場している横浜FM、川崎、甲府を除く57クラブを10グループに分け、1試合制(一発勝負)のノックアウト方式を行う。各グループを勝ち抜いた10クラブが、次の「プレーオフラウンド」に進出する。
前後半45分ずつの90分で勝敗を決める。90分で勝敗が決まらない場合は延長戦(前後半15分ずつ)、延長でも勝敗が決まらない場合はPK戦で勝敗を決める。試合会場は、下位カテゴリーのホームスタジアム、同一カテゴリー同士の場合は、2023年シーズンのリーグ戦下位クラブのホームスタジアムで行われる。
1stラウンドを勝ち上がった10クラブで、ホーム&アウェイ方式の2試合合計で争い、勝者5クラブが、次の「プライムラウンド」に進出する。
前後半45分ずつの90分を戦い、2試合合計の勝ち点で勝者を決める。勝ち点と得失点差が同じの場合は延長戦(前後半15分ずつ)、延長戦でも決着がつかない場合はPK戦で勝者を決める。
ACL2023/2024に出場している横浜FM、川崎、甲府、プレーオフラウンドを勝ち上がった5クラブの計8クラブで戦う。準々決勝と準決勝はホーム&アウェイ方式の2試合合計で争い、決勝は一発勝負で優勝を決める。
準々決勝、準決勝は、前後半45分ずつの90分で戦い、2試合合計勝ち点で勝者を決める。勝ち点と得失点差が同じの場合は延長戦(前後半15分ずつ)、延長戦でも決着がつかない場合はPK戦で勝者を決める。
決勝は、前後半45分ずつの90分で勝敗を決める。90分で勝敗が決まらない場合は延長戦(前後半15分ずつ)、延長でも勝敗が決まらない場合はPK戦で勝敗を決める。
プロ、アマ、大学生、約80チームが参加するトーナメント方式(一発勝負)の大会。参加クラブは、天皇杯へ出場するための大会へ参加し、出場資格を得る。ただし、Jリーグクラブはシードされているため、すでに出場資格があるが、J3に関しては都道府県大会を勝ち抜く必要がある。
例年、天皇杯決勝は、国内サッカーの締めくくりでもあり、1月1日に国立競技場で行われている。しかし、国際試合などの影響により、近年は1月1日および国立競技場で行われるとは限らないため、JFAの公式HPを確認する。
試合はリーグ戦と同様、前後半45分ずつの90分で勝敗を決める。90分で勝敗が決まらない場合は延長戦(前後半15分ずつ)、延長でも勝敗が決まらない場合はPK戦で勝敗を決める。
ACLとはアジア地区のクラブNo.1を決める大会で、東西アジア地区のクラブが出場する。ACLは「本戦出場枠」と「プレーオフ出場枠」の枠があり、近年のACLの成績によって、各国に与えられる枠に入るクラブ数が異なる。
日本からは、2022年度のJ1リーグ1位から3位クラブと、天皇杯優勝クラブの計4クラブが出場資格を得られている。天皇杯優勝クラブがJ1リーグ1位から3位の場合は、J1リーグ4位が出場権を得るが、2022年度の決勝(2023年5月に予定)で浦和レッズが優勝すると、プレーオフ出場枠が浦和レッズに与えられる。2023年度はプレーオフ出場枠は1で、プレーオフ出場枠に入ったクラブは、本戦出場をかけてのプレーオフを戦い、本戦出場を目指すことになる。
この大会はリーグ戦と並行して行われるため、出場クラブは過密日程を強いられることがある。従って、出場資格を得たクラブは、少しでも戦力補強をして過密日程を乗り切ろうとする。選手層の充実がカギとなる。
上記で述べているように、ACLとはアジア地区のクラブNo.1を決める大会である。2024/2025シーズンより、ACLの大会方式が以下の通り変更となる。
3つの層に分けられ、出場資格の上位クラブがACLE(EはエリートのE)、その下のクラブがACL2、ACGLへと分けられる。各国の出場枠は、AFCのランキングに基づき決定される。日本はACGLには参加しない。
2023/2024シーズンで、日本のクラブが優勝した場合は、前シーズン優勝クラブとして、ACLEへの出場資格があるため、2023年度J1リーグ2位がACL2への出場となり、同3位は出場資格はなくなる。
しかし、2023/2024シーズンに横浜FM、川崎がすでに出場しており、横浜FM、川崎のいずれかが優勝しても、2024/2025シーズンもACLEへの出場がすでに決まっているため、出場枠の影響は受けない。ただし、甲府が優勝すれば、出場枠の影響を受け、以下の通りとなる。