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第691回から第700回

2024年の阪神タイガースを振り返る

 阪神は13日、クライマックス・シリーズのファーストステージで、DeNAに2連敗を喫し敗退。これにより、阪神タイガースの2024年シーズンの戦いが終了した。
 CSに関しても、レギュラーシーズンと似た戦い方で終了。特に第2戦では、森下のソロホームランで先制も、苦手のジャクソンをその後打てず。あれよあれよで点差が広がり、プッツン。佐藤輝の気持ちの入らないスイングで三振も目立ち、1番近本、2番中野が大ブレーキ。まぁ、森下が孤軍奮闘も、これでは勝てない。対してDeNAは、阪神に相性のよい牧やオースティンらが活躍し、エース東や宮崎のアクシデントに負けず、ファイナルステージ進出を決める。
 これにより、阪神の2024年の戦いが終わると同時に、岡田監督にとっても最後の試合となった。では早速、今シーズンの阪神タイガースを振り返ることにする。

・誤算1:打線の調子の波が激しかった

 今シーズンは、9月にかなり巻き返したものの、打線の調子の波が激しいシーズンとなった。クリーンナップの3人、森下、大山、佐藤輝が全員、一時期2軍調整。近本を4番に起用せざるを得ない深刻な状況にも陥った。
 それだけではなく、中野や木浪が昨年のような数字は残せず。木浪に関しては満塁の場面では強かったが、レギュラーシーズンの打率は.214。そして中野、今シーズンは打撃力アップのために、長距離砲のようなフルスイングに挑戦しているというデイリースポーツの情報がある。しかし、シーズンを通して低迷し、打率は.232で、プロ4年目のシーズンで最も打率が低い結果になった。さらに盗塁数は僅かに6。
 近年課題となっている捕手の打撃力。坂本は元々打撃が課題だが、梅野も近年は低迷。捕手から本塁打が1本も出ないシーズンに。

・誤算2:青柳、村上、伊藤将の誤算

 阪神は12球団トップクラスの投手陣を誇るが、今年は青柳と村上が勝ち星が増えなかった。特に青柳は今シーズン2勝止まり。昨年は8勝止まりだっただけに、今年は規定投球回数に達した上で2桁勝利を期待したが、シーズン通して調子が上がらなかったのは痛かった。
 昨年、新人王とMVP、防御率のタイトルを獲った村上、今シーズンは7勝止まり。やはりちょっと不安定なところはあった。ただ、打線の援護も恵まれないことも。規定投球回数は達していて、防御率2.58なら数字的には悪くない。昨年の活躍を知っているだけに、やや不安定さが残ったシーズンに。それに、シーズン終盤にリリーフ登板するも、適正じゃなかったのか、打たれてしまうケースも多かった。
 伊藤将司も痛かった。プロ3年間で29勝の左腕も、今シーズンは4勝止まり。最も印象強いのが、5月11日のDeNA戦(横浜)。最大7点リードで、援護してもらったにも関わらず、制球が定まらず、5回途中7失点KO。大逆転負けのきっかけとなってしまった。その後も調子が上がらず、中継ぎ登板も。

・誤算3:エラーが失点に結び付く

 今シーズン、阪神のエラーの数は85。昨年と同じ。しかし、昨年はエラーから失点するケースはあったものの、それほど影響しないものであったり、打線の勝負強さで跳ね返したこともあり、リーグ最多のエラー数もそれほど大きな影響がなかった。
 しかし、今シーズンのエラーの内容は、勝敗に直結するエラーが多かった。エラーをすればほぼ失点。特に佐藤輝は23失策で失策王。先月のヤクルト戦、長岡のサードフライをヘディング落球。1980年代を知っているオールドファンであれば、宇野勝のヘディングを思い出す人も。エラーをした後、打撃で挽回しようも挽回できなかったことが殆ど。

・それでも投手陣はよく頑張りました

 先発投手陣の中で最も今年結果が出たのは、何と言っても才木。13勝を挙げた。おは朝は高校時代から才木を推していて、その才木がトミージョン手術を乗り越えて、才能が開花。
 そして大竹、2年連続の2桁の11勝。しかも今年は規定投球回数をクリアした。ビーズリーは今シーズン出遅れも8勝を挙げ、安定感があった。
 髙橋遥人の復活も忘れてはいけない。度重なる手術によって、シーズン開幕時は育成選手も、夏場に支配下に。8月11日の広島戦で5回無失点で勝利投手に。実に3年ぶりの勝利で、ヒーローインタビューでは涙を流すのかなと思ったが、淡々とインタビューに応えていた。
 中継ぎに関しては、シーズン開幕前は不調の投手が多く、不安視されていたが、特に桐敷が70試合の登板。ちょっと投げさせすぎかなと思うが、投打の兼ね合いなどで、登板が多くなってしまったが、防御率1.79は立派な数字だと思う。石井も調子を落とした時はあったが、56試合登板で防御率1.48は立派な数字。中継ぎ陣は桐敷と石井が中心だった。
 今年の抑えはゲラと岩崎の2枚ストッパー。相手や、ゲラや岩崎の調子、登板間隔などから、どちらを8回、どちらを9回に投げさせるかなど、状況に応じた起用ができたんじゃないかと。ゲラが14S、岩崎が23Sを挙げた。

・森下、前川が成長、得点圏打率3割超多し

 前半戦は打線が低調で、何とか投手陣で踏ん張っていたが、シーズンが後半になり、森下の成長が顕著。森下は一時期2軍調整も、フォームの微調整が成功し、ホームランや勝負どころでもヒットを量産。目標の20本塁打には届かなかったが、打率は去年より上がって.275。得点圏打率は.351と結果を出した。
 そして、前川右京が今年最も頭角を現した。何度か述べているが、高校時代から推していた選手で、その選手が活躍するのはうれしい。登録抹消されることなく、今シーズンは1軍に帯同することができた。本塁打が4本で、まだまだ増やせるだけの能力を持っているだけに、来年は最低2桁、できれば20本塁打を目指して欲しい。
 以前も述べているが、今年の得点圏打率、3割を大きく超えている選手が近本、森下、大山、佐藤輝。得点圏でも、ど~でもいい場面ばかりではなく、勝負どころでのタイムリーも多く、9月の猛追に繋がった。勝負強さの印象は、昨年と変わっていないが、前半の低調は痛かったね。

【最後に】

 2024年の阪神タイガースの戦いは終わった。しばらくオフを挟んで、秋季キャンプが始まると思う。それまでに、阪神の新しい監督が決まるのではないかと。報道によれば、藤川球児氏に一本化という記事も見た。誰に決まるのか、続報を待つ。
 そして岡田監督、2年間ありがとうございました。直近で風邪の症状とのことで、CSも病み上がりの状態のままの指揮だったと思います。CS敗退後の会見も、体調面を考慮して行われず。非常に激務な監督業、しかも阪神となるとなおさら。今後はフロント入りとのことで、まずは体調を回復された後「常勝阪神」のための手助けをお願いします。2年間ありがとうございました、そしてまたよろしくお願いします。

中後雅喜コーチ、新監督に就任

 鹿島は9日、中後雅喜コーチの新監督就任、中田浩二プログループマネージャーのフットボールダイレクター(FD)に就任、本山雅志アカデミースカウトと羽田憲司氏がトップチームのコーチに就任すると発表した。3日間のオフが明け、9日より練習を再開したわけだが、監督やFD、さらにトップチームのコーチも決まって、新たにスタートを切った。
 まずは中後新監督、まずは「頼みます」。選手時代を振り返ると、2005年に鹿島に入団。大学No.1のボランチとして期待された。同年、リーグ戦の出場はなかったが、翌年から出場機会が増加。ボランチが主戦場だが、サイドバックやセンターバックも務めた経験を持つ。さらにプレースキッカーも務められる存在だった。2007年、小笠原満男の鹿島復帰に伴い、出場機会が減少したが、2008年終盤、小笠原の長期離脱により、青木剛とのボランチで2連覇に貢献した。2009年から千葉、C大阪、東京Vに移籍し、2017年シーズンをもって現役引退。
 現役引退後は、東京Vの下部組織のコーチや監督を務め、今年、16年ぶりにコーチとして鹿島に復帰。Jリーグの監督を務めるに必要なS級ライセンスは取得しているが、すぐにこういった形で監督就任というのも、非常に悩んだと思うし、覚悟を決めて受託したと思う。
 コメントから「まずはチームのために走る、戦うという、クラブが今まで大切にしてきた基礎を改めて徹底」ということで、基本的には、これまでやってきたサッカーを継承していこうという感じになると思うが、どういったサッカーになるか、今後明らかになるかと思う。
 吉岡前FDが退任し、後任に選ばれたのが中田浩二氏。現役引退後は経営面での活動を主に行っていたが、今年から強化部へ。ということは、いきなり強化部の責任者を担うことに。鹿島の歴史をよく知っている中田氏ではあるが、現在の難しい状況をどう立て直していくか。今後の戦略に関してもどう進めていくのか、これも考えなければならないし、難しいミッションであることに違いない。
 残り6試合になった公式戦だが、まずは来週末の福岡戦(カシマ)、中後監督がどういう布陣、メンバー構成で戦うのか、これに注目する。中後監督、中田FD、本山および羽田の両コーチ、頼みます。

ランコ ポポヴィッチ監督、解任

 鹿島は6日、ランコ ポポヴィッチ監督の解任を発表した。また、併せて、ミラン ミリッチコーチについても契約解除を発表した。
 率直に「まさか」。開幕節で名古屋に勝利し、最高のスタートを切り、前半戦は概ね2位でキープも、夏場の8月、リーグ再開後の鳥栖戦には快勝したものの、白星から遠ざかり、昨日の新潟戦で約2ヶ月ぶりの勝利を手にした矢先の出来事。
 鹿島の監督に就任前、母国のクラブの監督を務めているにもかかわらず、吉岡フットボールダイレクターの熱意で、おそらく違約金を支払ってまで招聘したポポヴィッチ監督。「短い時間での戦術落とし込みに長け、アントラーズの新監督に適任」という吉岡FDのコメントの下、シーズンが開始。
 9月になって、ポポのサッカーは崩壊寸前に。メンバーは固定で、後半戦では他チームの対策も進み、白星から遠ざかる。新潟戦では、これまでほぼやっていない3バックで挑み、4対0で快勝したものの、選手交代は経験のある選手や徳田くん。この日ベンチ入りメンバーに入った経験の少ない舩橋、須藤は出番なし。こういった試合内容での勝利は望んでいなかったと思う。
 ポポヴィッチ監督の解任と同時に、吉岡FDの退任も発表。2021年をもって満さん(鈴木満氏)がFDを退任し、2022年より吉岡氏がFDに。その吉岡FDになってからも、監督交代が相次ぐ。今年は予てからセンターバックの選手層が薄く、夏の移籍市場でも「センターバックは大きな補強ポイントの1つ」と明言しておきながら獲得はなく、京都がいち早く夏の補強に動いているのに対して、鹿島は補強に動くのが遅かった。ポポが解任なら、吉岡FDに関しても、引責辞任といったところだと思う。
 後任監督や、新しいFDに関しては続報を待つ。Jリーグでは優勝争いが無縁だったポポヴィッチ氏、人柄は良く、勝利したときにはサポーターと一緒に喜んでくれたこともあった。ポポさん、吉岡さん、これからの活躍を祈ります。ありがとうございました。

阪神岡田監督、退任へ

 阪神は昨日、レギュラーシーズンの日程を終え、74勝63敗6分の2位で終えた。一方で、阪神岡田監督の去就が注目されていたが、阪神球団が公式には発表していないものの、今シーズン限りで退任すると、関係者の取材で明らかに。各メディアは一斉に報じた。
 前回、俺自身は「続投はせず、後任に託すべき」という見解を述べた。別に「岡田辞めろ」とか、そういう意味で述べたわけではない。監督としての契約は2年で、今年その2年目だった。この2年間の岡田監督の功績は素晴らしく、今年優勝を逃したものの、新たに契約を結ぶのであれば、それはそれで歓迎したかった。ただ、いつまでも岡田監督に頼るわけにはいかないし、年齢的も考え、次なる後任にバトンタッチが適正ではないかという意味で述べている。
 前回は解せない采配をいくつか挙げていたが、この岡田監督の2年間を振り返り、良かったところを挙げていく。

・リーグ優勝、日本一に貢献

 やはり「結果」という点においては、昨年の18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一にある。リーグ優勝は2005年以来、これも第一次岡田政権の時。金本、今岡が打点を稼ぎまくり、ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之の強力リリーフ陣の「JFK」を擁して優勝したのが2005年。翌年2006年から一昨年まで、なかなか優勝に届かなかった。
 そして昨年、金本、今岡のような打点を稼ぎまくる打線ではなく、打撃3部門で突出している選手はいないものの、四球選び、勝負強さ、充実の投手陣を擁してリーグ優勝、そして日本一に輝いた。2005年の日本シリーズが4連敗だっただけに、岡田監督にしても悲願の日本一。

・勝負強さを身につけた

 俺自身、過去に何度か述べているが、得点圏打率は概ね参考になるものの、勝負強さの定義は、いかに「勝敗に左右する場面で打てるか」だと思っている。2022年までは、その勝敗に左右する場面で打てず、どうしても貧打に悩まされていた。
 昨年は打ってほしい場面で打てていて、特に近本の得点圏打率は.374、今年は昨年ほどではないが.321、数字通りの印象。今年は、得点圏打率上位4人が近本、森下、大山、佐藤輝の「近森大佐」という時期あった。現在はDeNAのオースティンらが得点圏打率を上げているものの、近本、森下、大山、佐藤輝の4人は、得点圏打率3割を大きく超えている。数字通り、いい場面で打っている印象がある。
 今年は序盤の躓き、森下、大山、佐藤輝が2軍降格などが響き、9月ぐんぐん調子を上げてきたのの、優勝には届かなかったが、勝負強さを身につけた。

・選手の役割がはっきりした

 岡田監督が掲げる野球は「守り勝つ野球」。打順は基本固定で、守備に関しても中野をセカンドにコンバートし、セカンドに専念。サードとファーストができる大山はファースト固定、矢野前監督の下では、主にライトを守っていた佐藤輝を本職のサードに固定。
 サッカーでも同じだが、プロ野球でも複数のポジションを守れる選手は重宝される。それはそれでいいのだが、1つのポジションに集中させ、役割をはっきりさせた戦術が吉と出た。複数のポジションを守った選手って、今年で言えば島田海吏くらいか。
 複数守れる選手は確かに重宝する。どこを守っても遜色なく、いつでもどこを守っても準備できる選手だといいが、本職でもないポジションを守らせて、打撃にも影響が出ないよう、本職のポジション1つに固定したんじゃないかと。

・先発、中継ぎ、抑えの充実

 阪神は元々、投手陣には絶対の自信があった。特に、岡田監督になってから村上と大竹は大きな戦力に成長した。大竹は今年、規定投球回数に到達の上、2年連続2桁勝利。
 中継ぎも桐敷、石井などが充実し、昨年は岩崎がセーブ王。今年はゲラと岩崎の2枚ストッパーとして起用。及川が中継ぎか先発かはっきりしなかったところはあるが、投手陣の厚みは12球団トップクラス。

【まとめ】

 2年間の第二次岡田政権、常に優勝争いができる2年間にすることができた功績は、やっぱり称えるべきだし、感謝の一言。
 阪神は、レギュラーシーズンの戦いが終わったばかりで、これからクライマックスシリーズへ向けて戦う。「ありがとうございました」の言葉は、シーズンが終わってから。リーグ優勝は逃したものの、日本一のチャンスは残っている。まずはシーズン最後まで応援することが先。

阪神岡田監督、続投か退任か

 混戦となっていたプロ野球セ・リーグ、巨人が9月28日に4年ぶりのリーグ優勝を決めた。そして、阪神は29日に2位が確定し、甲子園でのクライマックス・シリーズ開催が決まった。
 その一方で、一部の記事で、阪神がリーグ優勝を逃したことで、岡田監督の去就について、阪神の球団社長は「明言を避けた」という記事を見つけた。これに関しては続報を待つとして、俺自身の見解を述べてみる。
 結論から言えば、続投はせず、後任に託すべきと思っている。年齢的にも60代半ば、体調面というのもあるが、今年の采配は解せないところがあり、いくつか挙げてみることにする。

・自身の采配ミスを認めない

 選手のミスが絡んで敗戦、チャンスで打てない、配球ミス、走塁ミスなどがあると、メディアを通じて選手、コーチ批判をすることが多い。この後の「左右病」でも述べるが、左右病のあまり、調子のよかった左打者を、左投手が出てきたから変えて、右打者を代打に出し、結果が凶になっても、自身の采配ミスとは認めていない。
 岡田監督のやっている野球は「昔の野球」。打線は基本的に固定メンバーで、守備も概ね固定。批判ばっかりで、指導方法も昭和かなと思ってしまう。昔は「怒られているうちが華」とか言っていたものだが、今の時代、その言葉は通じるのかな。
 広島の新井さんは、考えが真逆で、「起用したのは僕だから」と、敗戦したときの責任は新井さん自身が負って、どう前を向けばいいかを考える。
 プロ野球では、昔は怒られて「何クソ!」と発憤していた選手が多かったもんだが、今のプロ野球ではどうなのかな。「怒られているうちが華」と言うが、場面によるんじゃないかな。

・極端すぎる「左右病」

 プロ野球では、左投手の場合は右打者、右投手の場合は左打者が有利というセオリーがあり、特に変則的な投球をする左投手に対して、左打者はなかなか打てないという場面は多い。
 岡田監督だけとは限らないが、今年は特に「左右病」が目立った。一番の犠牲は、若手のホープである前川右京。今年最も成長した選手だが、左投手が先発なら右の井上、野口らを起用する岡田監督。しかも、試合途中でも、直近の調子がよくても、左のリリーフ投手がマウンドに上がれば、前川は交代させられる。逆に右のリリーフ投手が現れると、前川が代打で起用される。
 だったら、今シーズン調子の上がらない中野や木浪に対しても代打出せと言いたい。おそらくだが、岡田監督は右打者がほしいんやろう。2022年オフに監督に就任し、左の主力が多かったことから、予てから右がほしいと述べていて、オフに日本ハムから、共に右打者の渡邉諒と髙濱祐仁を獲得した。外国人もノイジーとミエセスで、いずれも右。
 個人的には、以前も述べたことがあるが、前川は高校時代から推していた選手。今年多く出場でき、左投手との対戦が少ないながらも、左右は関係なく打っている。しかし、岡田監督はデータ無視で、セオリーに拘ってばかり。調子が悪くなって先発落ちならわかるが、この起用方法は納得できない。

・選手、コーチは萎縮しているんじゃ?

 ミスすれば失点に繋がる、というのはよくあることだが、今年はエラーをすると失点に繋がることが多く、しかも勝敗に左右する場面で目立つ。
 今年は盗塁の数が減っている。本来走れる選手が多く、近本、中野、島田、植田、熊谷など、盗塁を量産できる選手は多い。佐藤輝も決して足は遅くない。
 走塁ミスも相次いでいる。6月18日の日本ハム戦、原口のライトへのファウルフライ、三塁ランナーの森下がタッチアップせず。藤本走塁コーチも判断ミスが相次いで、岡田監督は激怒。
 盗塁の数の減少、走塁ミスが相次いでいるのは、岡田監督の選手やコーチの批判が絡んでいると思う。「盗塁に失敗したら怒られる」「ミスしたら怒られる」というのが選手、コーチにあり、積極的に塁を奪いに行く姿勢が消えていると思う。

【じゃぁ、誰がいいの?】

 とまぁ、今年の岡田監督の采配に疑問視する場面は多く、納得できないことは多々。じゃぁ、後任は誰がいい?となると、誰がいいんやろうね。平田コーチも岡田監督とほぼ似た年齢やし、ちょっと難しいか。藤川球児氏の就任とかあったら面白そうだが。ズバズバ当たる解説に、今もすごく興味を持っている。
 特に現代野球とか、昔の野球とか、そういった拘りはないが、調子のよい選手を起用する、積極的なプレーを掲げる野球、責任を選手やコーチばかりに押しつけない、そういった人材がいい。でも贅沢やね・・・、そんな人いるのか・・・。
 阪神の球団社長が、まだクライマックスシリーズへの戦いがあり、明言は避けたとの報道があるんで、シーズンが終了してから本格化してくると思うので、まずは、最後まで阪神を応援しようと思う。

NPB「試合観戦契約約款」の改定と「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」の施行

 日本プロフェッショナル野球組織(NPB)とセントラル野球連盟、パシフィック野球連盟、両連盟を構成する12球団は、「試合観戦契約約款」の一部を改定し、新たな下部規程として「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」を施行すると発表した。2025年2月1日から、オープン戦や公式戦、一軍・二軍を問わず、全ての試合に適用されるとのこと。
 今、このニュースに関して、野球観戦の動画を配信するユーチューバーなどを中心に話題になっている。俺自身は、YouTubeに動画をアップしたことはなく、当HPだけでサッカー観戦を通じて、サッカーの魅力を感じてもらえたらということで「画像」をアップロードしている。
 特に今挙がっているのが「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」に関して、どこまでがOK?どこまでがNG?ということや、「厳しいんじゃないか?」などの意見が多い。そこで今回は、NPBが定めた規約と、Jリーグとを比較しながら、俺自身の見解を述べてみることにする。

・Jリーグは、試合中の様子の「動画」の配信はNG

 Jリーグでは「Jリーグ公式試合における写真・動画のインターネット上での使用ガイドライン」という規約が存在しており、平たく言えば「試合中のピッチ上の動画は投稿しないでね」というのが軸。試合中の「画像」や応援風景はOK。ただし、一般人が映り込む場合は、ぼかしを入れるなどの配慮をする。
 鹿島を応援するユーチューバーで、埼玉の鹿サポさんや、田舎のITエンジニアさんなどは、この規約を遵守し、投稿されていると思う。でも実際、試合中のピッチ上の動画が投稿されているものは多く、ゴールシーンや小競り合いなども、YouTube上で見ることができる。

・プロ野球は、いろんな解釈ができそう

 NPBが定めた「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」でひっかかるのは、「ボールインプレイ中のプレーヤーを撮影した写真・動画等」「ボールインプレイ中のプレーヤー以外を撮影した動画のうち、140秒を超えるもの」、これらは配信・送信してはならないというもの。
 それと、この規約には「試合中」の定義と「ボールインプレイ」の定義があり、「試合中」は「試合前の公式練習開始から試合後のヒーローインタビュー終了後まで」、「ボールインプレイ」は「球審による“プレイ”宣告後から、規定によってボールデッドとなるか、または審判員が“タイム”を宣告して試合を停止するまで」と定義されている。
 ややこしいね。まぁ、ホームランやヒット、優勝決定シーンなど、選手が映っている動画や画像はNGというのはわかるけどね。俺の頭が悪いせいやろうけど(汗)、「試合中」と「ボールインプレイ」が少し混乱している。例えば、審判がタイムを宣告して、再びプレイがかかるまでの選手の動画や画像の配信はOKってこと?まぁ、そんなシーン撮ってどうすんの?ということになるかも知れんけど。

・動画のライブ配信はNGだが

 プロ野球もJリーグも、試合中のライブ配信は不可。プロ野球で、YouTubeなどで現地のライブ配信しているユーチューバーはいるが、試合の様子を映さないように、自分自身を撮っている。これをプレー中の方向へカメラを移すとNG。
 気になるのが、プロ野球で定めている「ライブ動画及びライブ音声並びにリアルタイムでの試合データの配信・送信を含む」のところ。
 Jリーグでは、カープフーリガンさんのように、自宅での試合観戦をライブ配信をしているが、実際の映像はライブ配信していない。フォーメーションや得点経過を自作しながら、一緒に観戦しようというスタンスのライブ配信が多い。
 プロ野球はどうやろう、阪神の応援配信では、ちろるさんや、さばかんさんのように、現地観戦ではなく、リアルタイムで実況配信を行っている。これがNGなのかは、ユーチューバーの間で意見が食い違っている。NGであると解釈もあれば、「現状、球場での試合観戦に伴う内容と理解」ということで、現地観戦ではないのでOKという解釈もある。どうなんやろうね。

・営利目的はNGだが

 プロ野球もJリーグも、営利目的での利用は禁止。ただ、プロ野球とJリーグでは「営利目的」の定義が、少し異なるかも知れない。Jリーグでは、営利目的の利用は禁止であるものの、「YouTube収益プログラムやアフィリエイト広告などコンテンツに付随される広告からの収益が見込まれる投稿については『営利目的での利用』に含まれない」としている。プロ野球はこれの記載がない。
 プロ野球はどうなんやろうね、収益化したYoutubeチャンネルはどうなの?というところ。JリーグはOKだが、プロ野球はNGなのか。これも、俺の頭が悪いだけやけど(汗)、「YouTubeへ配信=営利目的」と解釈すれば、YouTubeへの配信は一切NGになる。ここはJリーグと同じと解釈していいのかなぁと思っているんだが。

【まとめ】

 Jリーグの規約は、非常にわかりやすく記載されていて、俺自身も当HPへ画像をアップロードする際には、当規約に遵守しているつもり。プロ野球はちょっとややこしいし、厳しくなった。
 プロ野球とJリーグ、もちろんVリーグやBリーグもそうだが、当然競技そのものが違うし、男女のこともある。なので、競技によってルールが異なるのは当然のことだと思う。
 まぁ、やっぱり、そのスポーツの魅力を伝える配信をやりたいね。プロ野球では、かなり制限がかかって、応援動画を配信しているユーチューバーは、対応を迫られると思う。でも、配信は続けて欲しい。
 ルールに100%はないと思う。運用してみて、何らかの影響で規約改定というのは当然あるので、いきなり100%の規約完成というのはない。NPBが定めたこの規約に関してもそう。まだまだ議論の余地があると思うので、続報を待ちたい。

鹿島は残りどう戦うか

 台風10号の影響で、J1第29節のうち4試合が中止となり、その1試合は京都vs鹿島(サンガS)。これほどまでに動きが読めない迷走台風、8月31日当日の宇治は、台風とは思えないくらい穏やか。試合そのものは行えたかも知れないが、それまでに新幹線が止まったり、おそらく宿泊をキャンセルしたサポーターも相次いだと思う。両チームのサポーターがいてこそ、試合が成り立つし、やむを得ない。
 さて、今日は現在の鹿島を取り上げる。日本代表の活動およびルヴァン杯プライムステージのために、J1は中断。鹿島はルヴァン杯は敗退しているため、2週間の中断に入った。前回、残り10試合前後となったJ1リーグ戦について語ったが、鹿島の今夏の補強、これからの戦いを占ってみる。

・選手を獲得した時期が遅かった

 今夏の移籍市場で、垣田が柏へ完全移籍、佐野がマインツへ完全移籍、松村が東京Vへ期限付き移籍、土居が山形へ完全移籍。4名のOUTに対して、7月15日に三竿健斗、8月9日に田川享介、8月15日にターレス ブレーネルの獲得を発表した。
 京都が今夏にいち早く補強に動いているのに対し、鹿島は2選手が8月に入ってからの加入。吉岡FD、やっぱり遅かったんじゃ?獲得した選手への批判は当然ないが、今夏の中断期間までに選手を獲得して、8月のリーグ戦再開に合わせて、エンジン全開といきたかったところ。

・センターバックが本職の選手の獲得がなかった

 センターバック問題は予てから。チャルシッチが契約できなくなり、植田と関川が出突っ張りの状態。アウェイ町田戦で津久井が出場したときもあったが、公式戦出場はこの1試合で、あとは佐野がセンターバックを務めていたこともあった。
 今夏の移籍市場で、三竿健斗が復帰した。三竿はセンターバックも可能だが、8月のリーグ戦再開後は、主にボランチで出場。東京V戦で植田が樋口との交代の際は、ボランチからセンターバックにポジションチェンジ。
 確かに、三竿の復帰は非常に大きい。三竿の現在のコンディション面はさておき、植田と関川に何かがあれば、三竿がセンターバックを務められる。しかし、今夏の移籍市場で、吉岡FDは「センターバックは大きな補強ポイントの1つ」と明言。それが三竿だったのかな。個人的には、佐野海舟の後釜とセンターバックが本職の選手獲得と思っていた。
 東京V戦では植田が途中交代。関川の途中交代はあっても、植田の途中交代というのはなかった。さすがの植田も疲労が蓄積しているんじゃないかと。

・サイドバックも層が薄い

 センターバックは層が薄いが、サイドバックも層が薄く、今夏の補強はない。現在、即戦力で戦える選手は濃野、安西、須貝の3人。昨年は溝口が一時期出場していが、今年は出場がない。
 濃野が右、安西が左を担っていて、彼らも出突っ張り。須貝に関してはJ1の強度などに苦しんでいたが、少しずつ手応えを掴み始めている。6月の中断期間中に、セルヴェットの常本がクラブハウスへ。須貝とも交流。そして7月のブライトンとの親善試合で、よいパフォーマンスを披露。常本からいいアドバイスを貰えたかも知れないね。
 濃野や安西に万一のことがあったら、サイドバックに関してもどうなることのやら。状況によっては、須藤がサイドバックを務める可能性もある。

・攻撃面では補強ポイントは埋まったが

 ボランチに関しては、柴崎、知念、三竿を軸に回して、ライコはボランチとトップ下、樋口はボランチとサイドハーフ、トップ下が務められるので、ボランチに関しては大丈夫だろう。
 サイドには師岡、仲間、藤井がいて、樋口や田川、パレジ、負傷離脱中のチャヴリッチも可能。トップ下は名古を筆頭に、ライコ、樋口、ターレス、途中から優磨も。1トップは優磨を筆頭に、田川、そしてチャヴリッチもいる。
 人数的には補強ポイントは埋まったと思う。ただ、8月の戦いもそうだが、未だに基本的にメンバー固定で、天皇杯では選手を入れ替えも、レギュラーと控えとの差が大きい。1トップ優磨、2列目の師岡、名古、仲間の布陣も、相手チームからの対策も進み、後半戦に入り、シーズンダブルは札幌だけ。
 東京V戦後、ポポヴィッチは「新加入選手がフィットするのに時間がかかる」というコメントを残している。確かにそうだが、メンバー固定で新加入選手がフィットするのか。先ほども述べているが、新加入選手の獲得が遅かったフロント、これからどうやって底上げを図っていくのか。いつまでも「フィットするのに時間がかかる」なんて言ってられない。
 ライコとパレジに関しては待ったなし。ターレスに関しては次回もう少し見たい。京都ではラファエル エリアスの加入とともに、マルコ トゥーリオが覚醒したが、ターレス加入でパレジが覚醒してくれたらいいのだが。

【まとめ】

 J1は残り10試合あり、9月1日現在で勝ち点差は7。十分に射程圏内であるものの、新加入選手のフィット、対策された前線を考えていく必要があるんじゃないかと。
 知念は負傷から復帰間近と思われ、中断明けの広島戦には出場可能になるんじゃないかな。チャッキーに関してはまだ時間がかかりそうだが、今季絶望のような負傷ではなさそうで。なるべく早く復帰してくれたら。
 チーム力の底上げが急務だが、まずはいい中断期間にしてほしい。そして中断期間明けは早速首位広島と対戦。今年、鹿島はアウェイで勝利したが、お互いメンバーも変わっていることや、広島は7連勝中で好調。厳しい戦いになるのは間違いない。先のことや、上位チームの動向など、どうしても気になってしまうが、まずは、中断明けの広島戦に勝利したい。

J1リーグも残り10試合前後

 台風10号の影響で、J1第29節のうち4試合が中止となった。残り試合には、台風10号や雷雨の影響により、チームによって残り試合数は違うが、J1リーグも残り10試合前後となった。
 9月1日時点で首位は広島。破竹の7連勝で首位に立った。2位は町田、国立でのホームゲーム開催は苦手なのか、今節の浦和戦でも辛くも追いついて引き分け。だが、ここまでの躍進は想像もしていなかった。
 残り10試合前後となったJ1リーグだが、優勝争い、残留争いもわからなくなってきた。今後を占ってみよう。

・紫のチームは絶好調、ただ

 今節で首位に立った1つ目の「紫」の広島、破竹の7連勝で好調。川村拓夢、大橋祐紀、野津田岳人がそれぞれ海外へ移籍し、戦力ダウンも危惧されていたが、川辺駿が3年ぶりの復帰。そして、夏の移籍市場でトルガイ アルスランが加入。今節のFC東京戦でハットトリックを達成。
 個人的には、J1リーグを約半分が終了した時点で、神戸と広島はいずれ上位に上がってくると思っていた。まぁ、その当時は川村や大橋がいてたので。主力が海外移籍も、戦力ダウンすることなく破竹の7連勝で首位浮上。ただ、これからACLが待っている。元々大型補強をするチーム作りをする印象がないが、J1終盤の戦いとACL予選の戦いの過密スケジュールが待っている。
 2つ目の「紫」の京都も絶好調。一時期は最下位で、J2降格圏にいたが、直近5試合で4勝1敗。チームは15位に浮上。夏の移籍市場で、ラファエル エリアスや米本拓司などを補強し、これが功を奏した。特に、前線の3枚、原大智、ラファエル エリアス、マルコ トゥーリオが脅威となっている。
 ラファエル エリアスは6試合出場6得点、まさしく「京都の救世主」になっている。マルコ トゥーリオはハズレ外国人か?と思われていたが、ラファエル エリアス加入後、右ウイングでの起用で、アシスト連発など急に覚醒。同じブラジル国籍の選手の加入が大きかったと思う。原大智のゴールも増えだした。
 非常に好調の京都だが、当然相手も研究してくるし、この好調がどこまで続くか。今節、鹿島は京都と対戦する予定だったが、試合自体が中止になったのは残念とはいえ、少し猶予をもらえた。代替日が決まれば、お互い万全で戦いたい。

・踏ん張りどころか、町田、神戸、鹿島、G大阪

 J1初昇格で前節まで首位に立っていた2位の町田、ここ5試合では1勝1敗3分と少し足踏み状態になっている。夏の移籍市場で戦力を大幅整備。多くの選手を期限付き移籍で放出も、鹿島でプレー経験のある杉岡、相馬、白崎を補強し、さらにイングランド2部から中山雄太が加入。その新戦力を積極的に起用し、総合力を上げている段階か。
 昨年の覇者の神戸、現在3位ではあるものの、十分に射程圏内。ただ、ACLが控えているため、広島と同様、J1とACLの過密日程の戦いにもなる。
 4位の鹿島、鹿島に関しては次回触れようかと思っているが、夏の移籍市場で、選手を獲得した時期が遅かったと言わざるを得ない。新戦力や控え選手の底上げが急務となる。
 5位のG大阪、ここ5試合勝利がなく、4試合連続で引き分け。大阪ダービーで弾みをつけたいと意気込んでいたと思うが、台風10号の影響で中止となった。失点は大幅に減っているが、得点がそれほど多くない。いかに僅差でモノにできるか、ということになるかと思われる。

・残留争い、わからなくなってきた

 まだ10試合前後、残り試合があるので、もちろんわからないが、現時点では16位の柏以下のチームが残留争いかと見ている。
 最も深刻なのは鳥栖。近年は選手のOUT、INが激しく、それでも何とかJ1に踏みとどまっていた。しかし、今年の状況は深刻。8月9日に川井監督の解任、夏の移籍市場でも菊地泰智が名古屋へ、長沼洋一が浦和へ、手塚康平が柏へ、横山歩夢がイングランド3部バーミンガム・シティへ、さらに河原創が川崎へ移籍。主力選手の移籍が相次いだ。追い打ちをかけるように、得点源のマルセロ ヒアンが負傷。全治8週間の診断。
 補強はしているものの、その効果は現れているとはあまり思えない。鹿島では今年、樋口雄太の出場機会が減っているだけに、鳥栖への期限付き移籍とかあったらどうしよう、と思っていたが、それはなかったんで、とりあえずホッとはしている。さすがに今の鳥栖の現状は厳しい。
 16位以下のチームが残留争いに巻き込まれるか?と見ていたが、川崎も黄信号が灯るかも知れない。最下位だった札幌に敗れ、暫定14位だが、ACLが控えているため、過密日程にもなる。しかし、2017年の初タイトルから数々のタイトルを獲得し、経験豊富なクラブでもあるので、底力を見せるのではないかと。
 今節でその川崎に勝利した札幌、J2降格ほぼ間違いないかという状況から3連勝し、軌道に乗り始めてきた。逆転残留への希望が見えてきた。この好調がどこまで続くか。

【まとめ】

 まだ10試合前後、残り試合があるだけに、優勝争いや残留争いを語るのは少し早いかもしれないが、現時点で占ってみた。
 ACLEに参戦する神戸、横浜FM、川崎、ACL2に参戦する広島、ACL出場組は過密日程になるので、グループリーグ突破はもちろん、J1でも順位を上げておきたい。
 優勝争い、残留争い、それぞれわからなくなってきたが、まだ10試合前後、残り試合があるので、日本代表の活動およびルヴァン杯プライムステージを挟んで、J1は再開し、これからも戦いは続いていく。また、残りが5試合前後になれば、状況も変わると思うので、注目していく。

夏の移籍情報続々と(ターレス ブレーネル)

 鹿島は8月15日、ターレス ブレーネルがFCルフ・リヴィウ(ウクライナ)より期限付き移籍加入すると発表した。
 ようこそ鹿島へ!夏の移籍市場がそろそろ終わりかという時期、予てから噂になっていたターレスの加入が決まった。主戦場はトップ下のようで、現在は主に名古が務めていて、試合途中に優磨が務めることがある。
 主にトップ下が主戦場だった土居が山形へ移籍して、トップ下を務められる選手がやや手薄だっただけに、ターレスへの期待は大きい。そしてブラジル国籍ということで、特にパレジにとっては朗報。ブラジル国籍の選手はパレジだけだったので、コミュニケーションという観点からも随分違ってくると思う。
 現在は概ね固定メンバーで戦っていて、磐田戦でもそうだが、控え選手のパフォーマンスが良いとは言えない。今も主力と控えとの差が小さくない。チャヴリッチが離脱し、田川とともにターレスも選手層の底上げを期待したい。
 2年前に、シーズン途中に加入した外国籍選手をまとめてみたことがあるが、活躍した外国人は限られている。途中加入の難しさはあるが、タイトル獲得のため、是非とも活躍してほしい。期待しています!

夏の移籍情報続々と(田川亨介)

 鹿島は8月9日、田川亨介がハート・オブ・ミドロシアンFC(スコットランド)より完全移籍加入すると発表した。
 ようこそ鹿島へ!OUTの選手が多くいる中で、INの選手が三竿健斗だけだったんで、補強は終わるのではないかと、少し思ったが、選手層が薄くなってきた前線の補強がきた。夏の移籍市場で、垣田が柏へ完全移籍、土居が山形へ完全移籍、松村が東京Vへ期限付き移籍した。そして、チャヴリッチが膝関節および足関節脛腓靭帯損傷による離脱した。
 元日本代表で、海外経験のある選手の補強はありがたい。鳥栖からプロのキャリアをスタートさせ、2019年にFC東京へ移籍。FC東京では右ウイングでの起用が多かったようで、今の鹿島に当てはめると、右サイドハーフを主に務める師岡との争いや、センターFWもいける模様。前線でのハードワークも期待したい。そして、田川は左利きのストライカー、前線の選手はみんな右利きなので、新たな武器が加わるので、これも期待。
 チャヴリッチの状況が気になるが、治療期間が非公表になったので、田川の獲得から、どうしても長期離脱の可能性が高いのかなと思ってしまう。まぁ、チャヴリッチというより、垣田、土居、松村が抜けたからでしょう。前線の層が薄くなってきただけに、田川の活躍が期待される。早速応援します!期待しています!