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第721回から第730回

2025年の阪神タイガースは?

 プロ野球のオープン戦は23日で終了した。今週末にいよいよプロ野球開幕。
 さて、今日は阪神について取り上げる。オープン戦の成績は3勝5敗4分で10位。DeNAなど、最大18試合のオープン戦をこなしたチームはあるが、阪神は最も試合消化が少なく、12試合だった。降雪の影響で中止になった試合もあり、これはやむを得ない。
 今年から阪神は、藤川球児新監督となり、徐々に球児のやりたい野球が見えてきたか。解説者の時には、ズバズバ当たる解説にすごく興味を持っていたし、球児監督に非常に期待している。今季の阪神を占ってみよう。

・打順は大体固定も、複数ポジション

 今年は森下を4番に起用する予定で、近本と中野の1、2番に、クリーンナップが昨年と異なっている。3番に佐藤輝、4番に森下、5番に大山の順になる模様。6番以降はわからないが、6番前川、7番梅野、8番木浪か。打順に関してはこれで概ね固まってきたか。
 岡田前監督は、守備に関しても固定だった。今年は複数のポジションを示唆している。ただ、2022年までの佐藤輝(本職はサード)のように、試合によってライトとサードを使い分けるなどといったことではなく、基本は概ね固定ではないかと思っている。その上で、複数のポジションを練習しておき、試合展開によって柔軟に起用すればよいのではないかと。

・代打では勿体ない選手

 開幕の打順に関しては概ね固まりそうだが、代打では勿体ない選手や、今後レギュラーを勝ち取ってほしい選手は何人かいる。俺が最も挙げたい選手は井上広大。
 昨年は出場数は少ないながら、プロ初本塁打を含む3本塁打で、実力の片鱗をみせた。岡田前監督の「左右病」によって、左投手なら前川ではなく井上が起用され、DeNAのエース東からも本塁打を放っていて、期待の右の長距離砲がレギュラー争いに名乗りを挙げる。これだけのパワーを持っていて、代打だけでは勿体ないし、レギュラー奪取に期待がかかる選手。
 新外国人選手のヘルナンデスも、代打では勿体ない選手。小幡竜平や元々レギュラーだった糸原もレギュラー争いに名乗り出てほしい。今季は髙寺が一軍に帯同してきそう。

・次なる捕手の台頭は不可欠

 近年は梅野隆太郎と坂本誠志郎の2人の捕手が君臨しているが、次なる捕手の台頭も必要になる。打撃やバントの上手さに定評のあった梅野は、近年は負傷や年齢もあるのか、打撃は低迷。坂本は打撃が元々課題ではあるものの、守備面では欠かせない選手。
 次なる正捕手候補には榮枝裕貴や中川勇斗らがいるが、まだ一軍でやれるだけの実力が不足しているのか。ルーキーの町田隼乙は打撃が持ち味の捕手だが、オープン戦でもあまり起用されていないので、一軍の戦力になるには数年かかるのか。

・先発ローテは固まったか

 近年の阪神は、12球団屈指の投手力を持っていると思う。先発、中継ぎ、抑えは概ね固まったのではないかと。
 先発は村上、才木、ビーズリーは計算ができる。ローテを担いそうなのが富田、デュプランティエ、門別だが、デュプランティエは新外国人なので、未知数なところも。オープン戦では門別がいい内容に仕上がっていて、富田とともにシーズンに入ってからどうなるか。
 実績のある先発投手では西勇輝、伊藤将らもいるが、何とか割って入りたい。大竹に関しては負傷により出遅れる見込み。新人の伊原はどうやら先発ではなく、リリーフでの起用の見込み。不測の事態に備えて先発もあり得るとの報道も。

・中継ぎ、抑えは充実も、登板過多が懸念

 中継ぎに関しては、桐敷と石井が昨年フル稼働。石井は56試合、桐敷は何と70試合に登板した。今年も彼らの力は絶対に必要だが、特に桐敷の負担を軽減させるために、新人で同じ左腕の伊原が重要になってくるのではないかと。
 石井の負担も軽減させるために、2年目のゲラも重要。昨年は岩崎との2枚ストッパーという役割をこなしたが、今年は基本的には中継ぎになると思われる。あと、右腕で非常に面白い存在になってほしいのが、3月に育成から支配下を勝ち取った工藤泰成。最大の魅力は威力抜群のストレート、これがシーズンに入って通用したら、盤石のリリーフ陣の形成もある。
 抑えは岩崎、昨年はゲラとの2枚ストッパーという役割をこなしたが、今年は岩崎が抑えを務めると思われる。岩崎もベテランの区域に入り、岩崎も登板過多を懸念している。そうなるとゲラにも抑えの役割を務めてほしい時期がくるのではないかと。

【最後に】

 今週末にいよいよプロ野球開幕、阪神の開幕投手は村上に決まっている。一昨年のMVPから昨年は不本意な成績に終わっただけに、新たにスライダーも武器に、シーズン通してローテを担ってほしい。
 2リーグ制になって、久々に優勝した年の2年後は最下位か優勝。1962年の2年後、2003年の2年後は優勝。1985年の2年後は最下位。なので、今年は2023年の優勝の2年後なので、優勝を期待したい(笑)。でも、12球団屈指の投手陣を擁して、優勝争いできる戦力は整っている。2年ぶりのV奪還に期待したい。

2025年プロ野球順位予想

 プロ野球のオープン戦は今日で終わり。来週の開幕に合わせて、コンディションを整えている選手たち。プロ野球の開幕も楽しみ。
 さて、プロ野球ももうすぐ開幕で、YouTubeなどで順位予想をするチャンネルを見かけるが、俺も順位予想するのが好きなので、やってみる。

  • セ・リーグ
    • 優勝 阪神タイガース
    • 2位 横浜DeNAベイスターズ
    • 3位 読売ジャイアンツ
    • 4位 東京ヤクルトスワローズ
    • 5位 広島東洋カープ
    • 6位 中日ドラゴンズ
  • パ・リーグ
    • 優勝 福岡ソフトバンクホークス
    • 2位 北海道日本ハムファイターズ
    • 3位 オリックスバファローズ
    • 4位 千葉ロッテマリーンズ
    • 5位 東北楽天ゴールデンイーグルス
    • 6位 埼玉西武ライオンズ

・セ・リーグは昨年のAクラスが軸?

 優勝予想、もちろん阪神を予想する。阪神に関しては近日中に詳しく述べたいと思うが、12球団屈指の投手力で優勝してほしい。もちろん、阪神ファンなので、希望を込めての優勝予想やけど(笑)。
 DeNAは、バウアーが戻ってきたのは大きい。強力な打線は健在、投手においてもバウアーが戻ってきて、先発やリリーフ陣も充実してきた。ただ、伊勢が先発転向の予定だったが、中継ぎ再転向という報道も。そうなると、誰が先発を務めるのか。
 昨年優勝の巨人は当然力はある。大山悠輔獲得失敗も、FAで甲斐、中日の絶対的守護神だったライデル・マルティネスが加入。甲斐は「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩、ライマルは絶対的守護神、素晴らしい選手には違いないが、捕手は大城や岸田などがいるし、守護神は大勢もいるし。ここって補強ポイントやったんやろうか。あとは田中将大がどれだけやれるか。もう一花咲かせてほしいが、阪神戦以外で。
 ヤクルトは投手陣にかかっていると思う。先発、中継ぎもそうだが、守護神が誰になるのか。候補はいるが、ハマるか。打線に関しては強力。塩見と山田哲人が昨年不本意な成績だっただけに、復活できれば。村上は今季終了後に大リーグ移籍を目指す意向のため、今季で日本ラストのプレーとなる。それだけに、優勝したいという思いは強い。
 広島は九里がオリックスへ移籍したものの、投手陣は特に救援陣が充実していると思う。打線が少し弱いところがある感じがするので、打線がカギになるのではないかと。そして昨年は9月に大失速し、クライマックスシリーズも逃した。今季は優勝にたどりつくか。
 中日は投打両方かな。小笠原が大リーグへ移籍し、絶対的な先発は髙橋宏斗くらいで、先発投手の数はいるものの、計算できるだろうか。あとはライマルが抜けた守護神も。打線に関しては細川成也は主軸として計算できると思うが、他はちょっと弱いか。ただ、立浪前監督が手塩にかけて育てた選手もたくさんいて、昨年から積み上げていくことができるか。

・パ・リーグはソフトバンクかな

 パ・リーグの優勝予想は、やっぱりソフトバンクかな。今季も山川と近藤が軸で、昨年負傷もあって、不本意な成績に終わった柳田も。栗原がちょっと開幕には間に合わないようだが、打線は強力。懸念点はFAで巨人に移籍した甲斐に代わる正捕手。
 日本ハムは昨年から更なる積み上げができるか。特に清宮は負傷離脱が目立ち、フルでプレーができていない。ポテンシャルはすごくあるし、全試合出場したら30本塁打いけるだけのポテンシャルはある。
 オリックスは九里が加入したが、中継ぎの吉田輝星と宇田川がトミー・ジョン手術で、今季は絶望。打線においても森友哉が離脱。投打とも不安なスタートだけに、ちょっと厳しいのかなと思っているが、2023年までパ・リーグ3連覇していたチーム、今季は奪還したいという思いは強いはず。
 ロッテは佐々木朗希が抜けたのは痛い。ただ、FAで石川柊太を獲得し、大幅な戦力ダウンは逃れているが、もう2人ほど、先発がほしいか。打線に関しては、ポランコとソトの外国人を軸に、ドラフト1位ルーキーの西川史礁が一年間活躍できるか。
 楽天に関してはビジョンがわからない。Jリーグは昇格、降格があるので、1年待たずに監督解任はあることだが、プロ野球はあまりない。しかし、楽天に関しては1年で退任というのが結構ある。昨年の今江前監督もそう。二度目の登板となる三木監督が長期政権を築くことができるか。機動力を生かし、さらにドラフト1位ルーキーの宗山塁が一年間活躍できるか。
 西武は打線がカギ。昨年は打線が厳しすぎた。昨年までオリックスでプレーしたセデーニョが加入。セデーニョと新外国人のネビンがカギ。投手陣には元々定評があり、今季の守護神は平良が務める模様。打線が向上すれば、順位は上がっていくと思う。

【最後に】

 今年の順位予想は悩んだが、毎年のように阪神の優勝が当たってくれたらそれでいい(笑)。今年こそ甲子園へ現地観戦したかったが、チケットは入手していない。先月、チケットサイトの「甲チケ」では、16万人超がアクセス待ちの状態などを見て「これは取れない」と。一般発売も完売。優勝した2023年以前だと、特に平日は余裕があった。2023年の優勝以降、チケットの入手が難しくなっている。贅沢なことではあるが。
 いよいよ開幕するプロ野球、今年はどんなドラマが待ち受けているか、楽しみである。2023年のように、日本シリーズのチケット取れたらいいなぁ。その上で、阪神の日本一が見られたら最高だが。まずは開幕を楽しみにしたい。

序盤の6試合を終えて

 2025年Jリーグが開幕して、J1はACL組(神戸、川崎、横浜FM、広島)を除くチームは6試合を消化した。3月16日時点で鹿島が首位に立った。
 序盤で健闘しているのが湘南と柏、失礼ながら俺自身下位予想をしてしまっているが、湘南は開幕節の鹿島に勝利したのが大きかったか、開幕5試合負けなしだった。柏も健闘している。マテウス サヴィオが浦和に移籍したのが痛いと思っていたが、監督の手腕なんかな。
 思わぬ大苦戦が名古屋。開幕6試合で勝利なしの最下位。新戦力次第で上位に来るかなと思っていたが、まさかの序盤になっている。
 他のチームをそれぞれ挙げたらキリがないので、ここまでにするが、今日は序盤6試合を終えての鹿島を取り上げる。現在ここまで首位、序盤は苦戦すると思っていたので、首位にいるというのは想像していなかった。序盤6試合を終えて、何かと述べることにする。

・戦術はまだ浸透しきれていないが

 今季から鬼木監督になり、キャンプにおいても様々な取り組みを行い、戦術の浸透を図った。代名詞となっている「止める・蹴る」、パスを繋いで試合を支配するサッカーを目指して開幕を迎えたが、さすがにまだ浸透しきれていないのは否めない。
 俺自身がイメージしていたのは、正確なパスワークの流れで相手を崩して、シュートまで持っていくイメージで、それほど多く見られていない印象。浦和戦では相手のハードワークに苦しんで、カウンターに持って行かれたり、セカンドボールも浦和にいってしまうことも。
 一方で、守備においては、6試合で失点は4。特に東京V戦では、開幕節の湘南戦でハマらなかったプレスがうまくハマって、かつ球際の激しさもあった。そして早川、相手の決定的なシーンをどれだけセービングしてくれるのか、というくらい早川に救われたシーンも多かった。ただ、それだけ決定機は作られている。

・新戦力の小池、レオ セアラはさすが

 他クラブからの移籍組(復帰は除く)で、小池龍太とレオ セアラ、欠かせない戦力になっている。小池は開幕節、右サイドバックで先発。主戦場は確かに右サイドバックだが、右サイドハーフでの起用も多くなり、攻守において存在感を発揮している。
 レオ セアラの決定力はさすが。現在得点ランキングでトップの5得点。周りとの連携は手応えは掴みつつ、まだこれからだと思うが、東京V戦で2得点、柏戦で3得点、得点を決めると複数得点。周りと合ってくると、もっとコンスタントに得点できそう。

・序列が少しずつ明らかに

 ボランチとサイドハーフが、開幕戦と今とは序列が違ってきている。ボランチは柴崎と知念の先発から、柴崎と樋口の先発。サイドハーフは荒木と師岡の先発から、小池と松村の先発になってきている。
 このポジションには人材が豊富で、どういう組み合わせが機能するか、注目していたが、ボランチでは樋口が欠かせない。何と言っても鋭い軌道に乗ったキックの精度。今の鹿島で、精度の高いFKを蹴ることができるのは樋口が一番なので、セットプレーになると、楽しみになる。
 そして、松村が先発の座を確保しようとしている。ここ2年は精細を欠き、パリ五輪にも落選。昨年は東京Vへ期限付き移籍も、本人曰く「何も残せなかった」と口にする。鹿島に復帰した今年は、本職の右ではなく、左サイドハーフで躍動。ここ2年の苦労が報われるか。

【最後に】

 ルヴァン杯栃木シティ戦が今日行われ、リーグ戦の浦和戦から先発6人入れ替えて臨んだ。まぁ、戦術が浸透しきれていない中、ほぼ総入れ替えとかはさすがになかった。
 リーグ戦にあまり絡めていない選手の起用はあったが、アピールできたかはさておき、今後は、戦術のさらなる浸透とともに、チーム全体の底上げも必要。昨年はポポさんの下、超固定メンバーになり、チーム全体の底上げができなかった。現状は、主力と控えとの差はある。
 次はリーグ戦の神戸戦。負傷者が続出している神戸だが、2連覇中のチーム、湘南戦でようやく初勝利を挙げたが、こんなチームではない。浦和戦でホーム無敗記録を更新した鹿島だが、神戸戦でもその記録を伸ばしてほしい。

2025シーズンの鹿島を占う

 2025年Jリーグ開幕まであと1週間、鹿島も来週土曜日に、アウェイ湘南戦に挑む。俺自身は会社の定例会参加のため、残念ながら現地観戦は断念。
 さて、開幕まであと1週間となり、各チームは開幕に合わせて調整をしていると思う。今日は、今シーズンの鹿島を詳しく占ってみるとする。プレシーズンマッチの水戸戦では、1対1の引き分けに終わり、課題も残った。メンバー構成や、今後の戦いなど、改めて占ってみる。

・補強ポイントは埋まった

 昨年はサイドバックとセンターバックの選手層に悩まされた。特にセンターバックは、植田と関川の出突っ張りの状態が続き、夏場は植田もかなりの蓄積疲労があったかと思う。
 そこで今年は、鳥栖からキム テヒョンを獲得した。左利きのセンターバックでもあり、サイドバックでも起用が可能。プレシーズンマッチでの出場がなかったのが残念だが、必ず期待に応えてくれると思っている。
 サイドバックは昨年、濃野と安西がほぼ君臨。昨年の右サイドバック争いは濃野か須貝か、というところだったが、濃野がレギュラーを獲得した。今オフで須貝が京都へ完全移籍し、横浜FMから小池龍太を獲得。サイドバックに関しても戦力が揃った。
 攻撃的なところで言えば2列目、仲間、藤井、名古といった大きな戦力が移籍してしまい、どうなるかと思ったが、荒木遼太郎と松村優太が期限付き移籍から復帰。さらに、チャヴリッチや田川がサイドでの起用が見込まれるため、十分な穴埋めができたかと思われる。

・ポジション争いは熾烈(DF)

 GKに関しては、よほどのことがない限り、早川が務めることになると思う。ついに早川チャントができたね。おそらく、鹿島のGKで個人チャントが作られたのは、早川が初のはず。曽ヶ端準氏やクォン スンテ氏も作成されなかった。
 右サイドバックの争い、ここがわからなくなってきた。昨年は濃野か須貝か、というところだったが、濃野は新人で未知数なとこもあったので、どっちがレギュラーを獲得するかがわからなかった。今年はさらにわからなくしている。もちろんいい意味で。
 今年の右サイドバックの争いは濃野と小池龍太。濃野は昨年終盤に長期離脱を余儀なくされたが、プレシーズンマッチには出場。そして、途中出場した小池の評価がかなり上がっている。右サイドバックが主戦場も両サイドバック、ボランチも可能。ここ2シーズンは負傷による長期離脱で、不本意なシーズンだったかと思うが、今年は復活の年になりそう。
 左サイドバックに関しては、基本的には安西になりそう。安西はキャラとしては面白いが、プレーにおいてもキレのあるドリブル突破からのチャンスメークなどに優れ、戦術理解度も高い選手。
 左はテヒョンや小池も務められるが、昨年は負傷によって一年棒に振ってしまった溝口、彼の完全復活にも期待したい。トレーニングマッチでは右サイドハーフでの起用もあり、自身がこの起用で何を得たのか、今後本職のサイドバックでどう生かすか。
 昨年は植田と関川の出突っ張りだったセンターバック、先ほども述べているが鳥栖からキム テヒョンを獲得。昨年のような植田と関川の出突っ張りにはならないと思う。ここのポジション争い、関川とテヒョンの争いになるのかな。そして3年目になる津久井は勝負の年、昨年は本職ではないポジションではあるが、中後監督の時には出場機会が増えた。今年は本職のセンターバックで、虎視眈々とポジション奪取を狙う。

・ポジション争いは熾烈(MF)

 昨年の宮崎キャンプ中に柴崎が負傷離脱したことで、知念に白羽の矢が立った。思いもしなかったこの知念のボランチ起用だったが、シーズン開幕からボランチを務め、ベストイレブンに選出される大活躍。今年MF登録となった。
 そのボランチ、今年は柴崎、知念、三竿の中堅、ベテランが君臨。そこに若い舩橋、下田が割って入ることが予想される。樋口、当初は右サイドハーフ起用が有力かと思ったが、ボランチ起用が増えてきているとのこと。そうなると、ボランチの層も厚く、激戦になる。
 サイドハーフ、荒木、松村、ターレス、樋口、FW登録のチャヴリッチ、師岡、田川が務めることが有力。仲間、藤井、名古が移籍し、やや不安視されてきたが、ここも人材が揃った。

・徳田誉の評価が急上昇(FW)

 今季の布陣は基本的に4-4-2となりそう。その2トップ、まずはレオ セアラと鈴木優磨が軸となりそう。ただ、プレシーズンマッチでは、まだフィットしきれていないのか、レオ セアラの評価はよくなかった模様。
 FW陣で注目は徳田。今季トップ昇格ではあるが、実質2年目。昨年は12試合に出場し1得点だったが、その1得点が9月の月間最優秀ゴール。プレシーズンマッチでもよいパフォーマンスを披露。今後日本代表に選出されてもおかしくない逸材。まずは5ゴール以上取ってほしい。
 この3人だけではなく、元々トップを務められるチャヴリッチ、師岡、田川に関しても、トップで起用される可能性はあると思う。攻撃陣は豪華で、ポジション争いは熾烈。

・懸念点があるとしたら

 どのポジションも熾烈なポジション争いができるようになった、今季のメンバー構成。現時点で、層の薄いポジションはない。懸念点があるとしたら3点か。
 まずは1点目、シーズン途中で濃野が抜けたらどうなるか。昨年末、海外移籍が少し報じられたものの、まずは鹿島の選手として今季もスタートする。しかし、夏の移籍市場で濃野が海外移籍となると、サイドバックの層がやや心配になる。小池、安西が軸となり、他は昨年右サイドバックを務めた三竿も。濃野の海外移籍はあると思っておいたほうがいいかも。
 2点目は、戦術の浸透度。ここが最も気がかりなところ。昨年は吉岡前FD曰く「短期間で戦術の落とし込みができる」監督として、ポポヴィッチを招聘し、いち早く戦術の浸透を図った。今季はその逆。少ないタッチでボールを素早く回す、精度の向上、キャンプ中は本職とは違うポジションで選手の見極めなどに取り組んだ。どういう組み合わせがよいか、新しいチーム作りはまだ途上の段階か。序盤は我慢しなければならないかも。
 3点目は、戦術の浸透度に関連はするが、優磨への依存度。昨年は特に顕著で、優磨がいるのといないのとでは、チームとしての戦いに大きく影響した。もちろん、優磨は非常に重要な選手で、トップを務めながらも、場面によって自ら下がってきてボール受けて、チャンスメークすることも多くあった。ポポさんが指示かはわからないが。
 名波浩氏曰く「誰が出ても鹿島は鹿島」という状況の時は、誰かに依存せず、チームとして戦えていた。今季はオニさんの下、パスを繋いで相手を崩す攻撃的サッカーを目指し、優磨への依存度を減らして、チームとして戦術を浸透させたい。

【最後に】

 メンバー構成に対する懸念点はないものの、戦術の浸透度が気がかりかなという現在。まぁ、また新しい戦術の取り組みなので、その中で、オニさんの求めている戦術にまだフィットしていない選手の起用は難しいし、フィットしている選手はどれだけいるか。これだけのメンバーがいながら、戦術が機能しなければ意味がない。
 ただ、これだけのメンバーがいるので、優勝争いは十分に可能。これでタイトルが獲れないようでは、本当に「常勝鹿島」の復活はないくらい。
 シーズン開幕に合わせてしっかり調整はしてくると思うが、最初は不安定なところは出てくると思う。次第にかみ合ってくると、タイトルの可能性は十分にある。シーズン開幕まで1週間、多くのタイトルを獲得できるように、今年も応援したい。

2025年度J2順位予想

 2025年Jリーグ開幕まであと2週間足らず、前回はJ1の順位予想をしたが、今回はJ2の順位予想をやってみる。
 J1からJ2へ降格した磐田、札幌、鳥栖、J3からJ2に昇格した大宮、今治、富山。この6チームを交えて今季のJ2を戦う。以前から何度も言っているが、J1ですら、予想を的中させるのは難しいし、J2はもっと難しい。
 以下の順位予想をしてみた。どれだけ当たるかは、シーズン終了後に答え合わせ、また「簡単な一言」で振り返ることにする。

  • 優勝 V・ファーレン長崎
  • 2位 モンテディオ山形
  • 3位 RB大宮アルディージャ
  • 4位 北海道コンサドーレ札幌
  • 5位 徳島ヴォルティス
  • 6位 ジュビロ磐田
  • 7位 ベガルタ仙台
  • 8位 ヴァンフォーレ甲府
  • 9位 サガン鳥栖
  • 10位 大分トリニータ
  • 11位 ジェフユナイテッド千葉
  • 12位 ブラウブリッツ秋田
  • 13位 水戸ホーリーホック
  • 14位 レノファ山口FC
  • 15位 いわきFC
  • 16位 ロアッソ熊本
  • 17位 藤枝MYFC
  • 18位 FC今治
  • 19位 愛媛FC
  • 20位 カターレ富山

・本命不在?

 今年の昇格争い、わからない。本命はいないような気がする。昨年や一昨年は清水が本命とみていた人は多くいたと思うが、今年はどうかなぁ。
 昨年、J1昇格プレーオフで悔しい思いをした長崎を優勝、山形を2位に俺は予想した。2チームとも攻撃力があり、昨年の終盤は猛追して、長崎は自動昇格まであと一歩、山形はリーグ終盤9連勝フィニッシュでプレーオフ圏内へ。しかし、J1昇格プレーオフ準決勝で長崎も山形も敗退。この悔しい思いをぶつける。

・大宮が台風の目か

 今季J2に復帰した大宮、レッドブル傘下となり、チーム名が「RB大宮アルディージャ」になり、エンブレムも変わった。
 補強に関しても、横浜FCからカプリーニ、ガブリエウ、京都から豊川雄太を補強し、J2復帰初年度からJ1復帰を狙えるんじゃないかと思っている。大宮次第で、J1昇格争いやプレーオフ争いに影響をもたらす可能性があると思う。
 JFLからJ3に昇格し、1年でJ2昇格を果たしたのは山口、いわきの2チームあるが、J2に昇格し、1年でJ1昇格を果たしたチームはない。大宮が初のその事例をつくる可能性も。

・降格組はちょっと厳しいか、でも

 昨年J1だった磐田、札幌、鳥栖、当然一年でJ1復帰を狙っている。とは言いつつ、一年でJ1復帰ができるというそう簡単ではない、というのは言うまでもない。
 磐田はジャーメイン良が広島へ移籍したのは痛い。マテウス ペイショットあたりの得点数の増加が不可欠か。でも、マテウス ペイショットをはじめ、外国籍選手の多くが残留していて、連携面は大丈夫なのではないかと。
 J1自動昇格圏に入ってもおかしくなさそうなのが札幌。菅大輝など一部の主力は抜けたものの、選手のIN、OUTはそれほど激しくはなかった。2022年まで札幌に所属し、その後柏、ベルギーへ移籍していた高嶺が、今季3年ぶりに札幌に復帰。あとは今季から指揮を執る岩政先生の手腕も見どころ。
 そして鳥栖、近年は主力が次々と引き抜かれ、それでもJ1残留を果たしてきたが、昨年はさすがにその残留力も限界。シーズン途中も主力が次々と引き抜かれた。このオフに関しても、選手のIN、OUTが激しく、マルセロ ヒアンはFC東京へ期限付き移籍。
 今季から、昨年までセレッソを指揮していた小菊昭雄氏が新監督に。小菊監督の下、もう一度チームを立て直すことに。その小菊監督の下でプレーしていたヤン ハンビンや山田寛人らを獲得し、1年でJ1復帰を狙う。

【最後に】

 J2に関しても予想してみた。J2復帰の大宮は台風の目、同じくJ2復帰の富山とJ2初昇格の今治は、まずはJ2残留が最低限の目標で、少しでも順位が上がれば。しかし、申し訳ない、1年でJ3降格を予想してしまった。
 昨年からJ2は20クラブ構成、昇格と降格はそれぞれ3チームになり、以前は15位程度であればやや安全圏?のような感じかも知れなかったが、昨年から20クラブ構成になってから、15位となるとJ3降格圏も近く感じる。少しでも順位を上げたい。
 今季のJ2は本命が不在?という感じがしていて、どのチームにも昇格のチャンスがあるのではないかと。そういえば、1位から11位までがJ1経験あり、12位以下がJ1経験なしという予想になっているね。まぁ、偶然ということで(笑)。J2も楽しみにする。

2025年度J1順位予想

 鹿島の宮崎キャンプが先週で終了し、今日は恒例の水戸とのプレシーズンマッチを行った鹿島、オウンゴールで先制を許すも、すぐに田川のゴールで追いつき、結果そのまま1-1の引き分けに終わった。
 まぁ、ちょっとまだオニさんのやりたいサッカーが浸透しきれていないのは否めないが、これからだと思いたい。
 さて、今シーズンもJ1を順位を予想する時期にきた。YouTubeなどで、順位予想をしているところはよく見るが、俺も含めて、当たるか外れるか。それはシーズンが終わってからのお楽しみ。早速、以下の通り、俺自身のJ1順位予想をして見た。

  • 優勝 鹿島アントラーズ
  • 2位 サンフレッチェ広島
  • 3位 ヴィッセル神戸
  • 4位 名古屋グランパス
  • 5位 FC東京
  • 6位 川崎フロンターレ
  • 7位 FC町田ゼルビア
  • 8位 東京ヴェルディ
  • 9位 横浜F・マリノス
  • 10位 浦和レッズ
  • 11位 ガンバ大阪
  • 12位 京都サンガF.C.
  • 13位 セレッソ大阪
  • 14位 アビスパ福岡
  • 15位 湘南ベルマーレ
  • 16位 清水エスパルス
  • 17位 ファジアーノ岡山
  • 18位 柏レイソル
  • 19位 横浜FC
  • 20位 アルビレックス新潟

・やはり神戸と広島は強い

 まずは昨年もJ1を制し、2連覇を達成した神戸、MVPを受賞した武藤嘉紀の去就に注目されたが、残留を選択。主力であった山口蛍や菊池流帆などは移籍したが、ブラジルからカエターノや岡山から本山遙らを補強。初瀬亮は海外移籍の見込み。
 今季も概ね、レギュラーとして出場する選手は変わらないと思う。やや懸念としてはサイドバックか。初瀬の後釜として、鹿島にも所属経験のある小池裕太の起用も見込まれる。ここしばらくマリノスで負傷など不本意なシーズンになっているが、現在のコンディションはどうか。
 そして、広島に関しても手強い。今冬の移籍市場で、OUTの選手がちょっと多いが、札幌から管大輝ら、即戦力を補強した。まぁ、やっぱりジャーメイン良が目玉補強やろうね。

・名古屋とFC東京は新戦力次第

 台風の目になるのではないかと思っているのが名古屋とFC東京。名古屋は何と言っても、マテウス カストロが復帰したのは大きい。2年前はそのマテウス、ユンカー、永井の強力な3枚がいて、今季はそれが可能になる。前線の枚数は揃った。
 ランゲラックの退団に伴って、シュミット ダニエルを獲得できたのは大きい。ただ、負傷してしまっただけに、いつ戻れるのか。昨年は3バックが不安視されてきたが、三國ケネディエブスが成長し、今季は福岡から宮大樹を獲得。今季こそ鉄壁のDF陣を形成したい。
 FC東京は、鳥栖からマルセロ ヒアンを期限付きで獲得。ディエゴ オリヴェイラが引退し、マルセロ ヒアンへの期待は大きい。

・新監督招聘のチームは?

 2017年から2022年までの6年間、川崎と横浜FMとでリーグ優勝を分け合ってきたが、昨年は共に不本意なシーズンになってしまった。
 まずは川崎、8シーズン指揮したオニさんが鹿島の監督に。今季から福岡で5シーズン指揮した長谷部茂利氏が監督に就任。福岡では堅守速攻のサッカーというイメージがあっただけに、どういうチーム作りをするのか。
 マリノスに関しても、今季からスティーブ ホーランド氏が監督に就任。3バックでのテストも行っていたようだが、ここもどういったチーム作りをするのか。ただ、アンデルソン ロペス、ヤン マテウス、エウベルのブラジル人の前線は強力。新監督のサッカーが浸透すれば、上位進出は十分にある。
 他、FC東京やセレッソ、福岡、柏、新潟も新監督を迎えての戦いとなる。どういうチーム作りになるか、これ次第で順位も大きく影響する。

・関西3チームは懸念点も

 ここしばらく低迷していたガンバ、昨年4位で終え、ようやく強いガンバの復活かと思えるシーズンになった。ただ、昨年10得点を挙げた坂本一彩、中盤のダワンが抜けたのは痛い。彼らを埋めるのは簡単ではないと思う。
 京都、昨年の前半は一時J2降格圏に低迷していたが、夏の移籍市場でいち早く選手の獲得へ動き、特にラファエル エリアスの大活躍で、J1残留を決めた。今冬の戦力整備もうまくいったと思われる。あとは、主力が万一離脱した場合に、チームとして真価を問われると思う。
 セレッソに関しては、昨年21得点のレオ セアラが鹿島に移籍したのは痛い。チアゴ アンドラーデ、新潟でプレー経験のあるラファエル ハットンらがフィットするか。仙台から復帰した中島元彦の出場機会は増えそう。このあたりの選手たちの得点数が伸びれば。

・昇格クラブはJ1残留を最低限の目標

 今季J1に昇格したのが清水、横浜FC、岡山。まずは3チームとも、1年でJ2降格にならないようにしたい。としながらも、岡山に関しては、特にルカオが面白そう。恵まれた体格からのドリブル突破など、チームの浮沈を握るストライカーになりそうな予感。
 J2自動降格圏はその横浜FCを挙げてしまっているが、柏と新潟も厳しいかも。まぁ、マテウス サヴィオが浦和へ移籍したのは痛いなぁ。細谷への期待はさらに大きくなる。ただ、柏は粘り強いチームという印象なので、もう少し順位が上がるかも知れないが。
 新潟に関しては得点力がどうかなぁ。あと、昨年の正GK小島が柏に移籍、長倉も浦和へ移籍。多くの人が新潟を厳しい予想をするんじゃないかなぁ。

【最後に】

 鹿島に関しては後日述べることにする。今年はこのように予想してみたが、今年に関しては、何としても神戸の3連覇を阻止するシーズンになる。
 俺自身の現地観戦、今季の初観戦はやや遅れると思う。開幕節の湘南戦は行きたかったが、当日は会社の定例会参加で不可能。他、ポケモンgoのイベントやスキーの予定、現地観戦の際の交通費などの出費を考えると、ルヴァン杯の栃木シティ戦を今季初観戦にしたいと思っているが、今日現在、開催スタジアムが未定。
 春秋制最後の今シーズン、秋春制へのシーズン移行のため、来年の前半は特別大会が開催。その後、本格的にシーズン移行。まずは今シーズン、J1リーグから目が離せない。