管理人Voice

第681回から第690回

疑惑が相次ぐパリ五輪柔道

 先月下旬に開幕したパリオリンピック、柔道の角田夏実、阿部一二三、永瀬貴規が金、体操男子団体で金など、日本人メダリストが次々と。
 その一方で、柔道で疑惑の判定が相次ぎ、物議を醸している。今日は、男子60キロ級の永山竜樹が準々決勝で、主審の「待て」を宣告後も、相手が絞め技を継続し一本負けを喫した問題、そして、未だに冷めない「ルーレット」疑惑。柔道団体決勝の日本vsフランスにおいて、3-3で代表戦に突入。画面に映るデジタル方式でのルーレット、どの階級が選ばれるか、止まった位置が「+90kg」。この階級は開催国フランスの英雄リネールの階級、場内は大歓声も「操作してるんじゃないか?」など、物議を醸している。今日はこの2つを取り上げる。

・溝口氏の説明にはあまり納得していない

 関西ローカルの「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」でバルセロナ五輪柔道女子銀メダリストの溝口紀子氏が出演。この際、「待て」がかかる前に、絞めの効果(半落ち)があったのではないか。すでに落ちていたのなら「待て」が入っても1本を取られることがあると。
 1本負けが決まった際の永山の「えっ?」という表情が物語っているとおり、本当に半落ちか?めっちゃ元気やったけど。相手は「待て」の声が聞こえなかったとの報道があるが、確かにそれはあるかも知れない。永山は「待て」が聞こえたから力を抜いているし、絞め続けている相手を主審は止めるべきだと思う。
 「コーチも(1本負けと)分かっていたと思う」「今後の試合で審判団にプレッシャーをかける意味もあったと思う」というコメントも、根拠をちゃんと説明してほしい。
 ただ、永山も握手拒否はマズかった。相手選手には、ちゃんと握手すべきだったかと思う。不満なのはよくわかるが、まずは礼儀が大切。

・不正操作は簡単にできる

 柔道団体で物議を醸している「ルーレット」疑惑、デジタル方式でのルーレットだっただけに、「不正ができてしまう」などのコメントが絶えない。
 ルーレットのボタンを押すのは国際柔道連盟で、不正行為がないようIOCが管理しているとしながらも、コンピューター上で不正操作そのものは「可能」。
 プログラミングは人によってコーディングの仕方が変わるし、多岐にわたる。そこで、以下のように、ごく簡単に不正?プログラムを作成してみた。

簡単なプログラム

簡単な不正?プログラム

 プログラム言語はVB.NETで、コマンドライン引数の有無によって、ランダムに階級をメッセージボックスに表示するか、意図的に階級を表示することができるというもの。
 最初に、rouletteNameという配列の0から5までのインデックスに階級を設定しておく。コマンドライン引数がなければ、ランダムに階級を表示できるようにしている。つまり、今回のルーレットは、必ずランダムになっているか、というところが重要。
 でぇ、コマンドライン引数を設定した場合、コマンドプロンプトから実行する際、プログラム名と引数に「5」を指定した場合、rouletteNameという配列のインデックス「5」の内容を表示するため、「+90kg」と表示できるようになっている。このように、引数の数字によって、意図的に階級を表示できる。

引数に「5」を指定

引数に「5」を指定したとき

 このように意図的に操作することは可能。操作方法は一例にすぎない。もちろん、実際にこのような操作が行われていないと思いたいが、プログラムの中身までは見ることはできないので、このルーレットを開発した関係者しか中身はわからない。
 「不正はない」としながらも、こういう操作もできるわけで、どういうプログラミングになっているかはわからないし。ただ、リネールの階級でルーレットが止まったことで「不正だ!」という声、気持ちはわかるが、これも根拠に乏しい。

【まとめ】

 柔道だけではないが、今回の永山の件に関しては、なんで1本負けなのか、ちゃんと説明してほしい。プロ野球で、時より説明があるように(納得できるか、できないかは別)。
 デジタル形式に関しては、東京五輪から行われていたようだが、これだけ物議を醸している状況なのであれば、ルール改定の検討も必要じゃないかと。選手もそうだが、見ている観客、ファンに納得できるものであってほしい。

佐野海舟、マインツ合流へ

 7月14日に不同意性交罪の容疑で逮捕されていた佐野海舟、7月29日に釈放され、ドイツ1部リーグのマインツは7月31日、佐野海舟が8月1日にチームに合流することを発表した。
 この事件に関して今後どうなるのか、正しい続報を待っていたが、佐野海舟を応援していたサポーターや関係者などにとっては、とりあえずホッとしたんじゃないかな。サッカーに興味がない人は、残念ながら予想通り、心ないコメントばかりがネットに書き込まれている。
 佐野が容疑を認めたという報道は、テレビ朝日以外は見当たらない。佐野と知人2人、それぞれどこまで悪質性があったか、そのあたりはわからないし、今後はほぼ明らかにならないと思う。マインツも「捜査終了」と報じている。
 佐野は所属事務所を通じて、謝罪のコメントを発表。本格的にチームに合流することになるが、捕まっていたわけやし、コンディション面は整っていないと思う。すぐには立ち直ることはできないと思うが、いずれはプレーで汚名返上をと思う。活躍を願っています。

夏の移籍情報続々と(土居聖真)

 鹿島は7月25日、土居聖真がモンテディオ山形へ完全移籍すると発表した。
 この移籍のニュース発表前、ちょっと嫌な予感がした。鹿島アントラーズ原理主義さんのブログ、昨日のブライトン戦に関するコメントで、現地観戦者が「試合後土居さんがコーチ陣とハグをしていたので、もしかしたら...あるかもしれません」という書き込みをしていた。さらに、鹿島公式HPの試合レポートでも、聖真の画像が最後に掲載。この聖真の表情を見て「移籍するかも」と。その予感通り今日午前11時に発表。
 アントラーズ以外のユニフォームは着ないだろうと思っていただけに寂しい。土居は鹿島ジュニアユースから所属し、鹿島一筋の選手。トップ昇格時には、野沢拓也とプレースタイルが近いことから「野沢2世」とも言われていた。
 聖真が頭角を現したのは、3年目の2013年途中から。得意のトップ下を中心に出場機会を増やし、翌2014年には全34試合出場8得点を挙げ、才能開花。2015年には背番号が8になった。以降、主力選手として活躍。
 しかし、近年は先発出場が減り、今季も先発は3試合にとどまり、フル出場はない。トップ下は名古が主に務めるようになり、途中から優磨も務める。樋口や柴崎もトップ下の起用が可能。サイドも人材豊富。そうなると、聖真の出場機会が限られてしまう。
 月日が経つのは早いもので、聖真はプロ14年目の32歳。入団時のことも覚えているし、もう32歳かぁと。確かに、これからのサッカー人生を考える時が来ていたかもね。
 聖真は山形県出身、地元山形でJ1昇格に貢献し、カシマスタジアムで対戦する日を願っています。長い間、本当にありがとうございました。

新型コロナ、5類移行から1年以上が経った今

 新型コロナウイルス(COVID-19)が、感染症法上の位置づけが5類に引き下げられて1年以上が経つ。現在は夏の流行が始まっている。昨年と同じであれば、ピークはお盆頃になるのではないかと思われる。
 5類になってから、コロナに関しては殆ど触れていなかったが、堀江貴文氏(ホリエモン)と元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅうの記事を見て面白かったんで、今の俺自身のコロナに対する考え方や、思っていることを述べてみる。

・マスクを着けている人は減ったなぁ

 俺自身は元々、場面に応じてマスクの着脱をしてきたので、周りの目なんて全く気にすることはなかった。現在も在宅勤務が続いているが、今月上旬、業務都合で3日間出社した。
 その時は、夏の流行が始まりかけの状況だったんで、あまり参考にならないかも知れないが、電車でマスクしている人としていない人の割合は、パッと見で約半々。俺は着用して電車に乗っていた。そして久々の出社で、久々に取引先の人と会い、通常業務を行っていたが、全員がマスクなし。俺自身、暑いということもあるが、周りの人たちを信じて、俺もマスクなし。
 コロナを恐れて、外でもマスクをする人もいるけど、今は暑いし、人混みでなければ外してもいいんじゃないかと思うが、個人の判断なのでねぇ。

・今でも俺自身、危機感はそれほど変わっていないが

 現在のコロナに対する考えを、テレビなどの街角インタビューを見ていて、危機感が薄れている人が多いのかなというイメージを持った。俺自身も、昨年くらいからサッカー観戦を徐々に増やしたり、今年5月下旬、前職のメンバーと久々に飲みに行った。コロナ禍以降、飲み会に参加したのは初だった。このように、少しずつ行動していこうという感じで、危機感はあるものの、気を抜く時もあるような気がする。
 今でも気をつけたいと思っている理由は、かなり前に述べているが、高齢の親と同居していることが大きい。特に父親は基礎疾患持ちなので、万一罹患すると・・・。高齢者でも軽症で済む場合は多いが、人それぞれなので。

・ホリエモンvsへずまりゅう、どっちもどっち

 俺自身はホリエモンと同様、ワクチン推進派で、状況に応じてマスクの着脱をしている。ホリエモンはXに「かなりの確率で予防できる」「仮に罹患しても軽症で済む可能性高い」「感染しないと思ってるの?」などと投稿。
 ホリエモンの考えには口調はともかく、概ね賛成する。どんなワクチンでも100%安全で100%感染予防効果のあるワクチンはない。ただ、軽症で済む可能性は高いと思うが、罹患してしまったらどうなるか。これは年齢、基礎疾患の程度など、人によってそれぞれだと思う。そもそも、今回のCOVID-19の症状は、人によって症状が全然違う。
 対してへずまりゅう、「何があろうが(ワクチンは)打たない」「コロナは免疫をつければ風邪と変わりない」などと投稿。ワクチンを打つか打たないかは個人の判断だが、「コロナはただの風邪」と読み取れるという投稿には疑問視。先ほども述べているが、人によって症状が全然違うし、ただの風邪程度で済む人もいれば、重症化して、最悪死に至る人も。自分の症状を基準に「コロナはただの風邪」というのは誤り。
 人それぞれの考え方はあるとは言え、ホリエモンの投稿に対して「こいつ馬鹿だなって確信した」と。「馬鹿」というのは論外。それに対してホリエモンも「頭悪い笑」という投稿もどうかと。ホリエモンとへずまりゅうって、面識あるんかな。

・治療薬やワクチン、高すぎる

 5類以降に伴って、ゾコーバなど高額な治療薬の費用については一部、公費負担が続けられていたものの、今年4月から公費負担もなくなった。ゾコーバは3割負担で約15,000円程度となっている。重症化の恐れのある人が処方するラブゲリオやパキロビッドは、3割負担でそれぞれ約28,000円や約3万円近くの費用がかかる。
 これまで無料で接種ができたワクチンも、今秋の定期接種(65歳以上や基礎疾患のある人)から有料になる。定期接種では最大7,000円、これは自治体によって補助があると思われるため、負担額は減ると思われる。しかし、定期接種対象者以外は任意接種となり、全額自己負担で約15,000円になる模様。
 さすがに高すぎる。インフルエンザと単純に比較はできないと思うが、インフルエンザのワクチン接種は毎年3,500円払って接種している。2007年3月を最後に、今のところインフルエンザに罹患していないが、その時に支払った金額は忘れたが、タミフルなどの治療薬においても、そんなに多額な医療費を支払っていなかったと思う。
 厚生労働省と有識者とのヒアリングから、高額だとして負担軽減を求める声が挙がっているとの報道がある。これに関しては続報を待ちたい。

【最後に】

 まぁ、何かと思うところは述べてみた。感染症法上の位置づけが5類になっただけで、コロナは終わったわけではない。どんな感染症でも罹りたくない。
 このウイルスを終息させる方法を知っている人は、世界中を見渡しても誰ひとりいないんやろうね。感染を収束させて「勝利宣言」とか言っている一部の国があるけど、現状はウイルスvs人類の対決は、ウイルス優勢もしくは勝利。
 現在は変異株「KP.3」に置き換わってきて、まだまだ感染者は増えると思う。これからも自身で気をつけるしかないね。

夏の移籍情報続々と(松村優太)

 鹿島は7月21日、松村優太が東京ヴェルディへ期限付き移籍すると発表した。期間は2025年1月31日までで、期限付き移籍期間中は鹿島との公式戦へは出場できないことになっている。
 ついに松村も決断したのかぁと。2020年、荒木遼太郎、染野唯月、山田大樹とともに入団。同年、荒木が最も出場機会を増やしたものの、4人全員がJ1リーグ戦の出場機会があった。そもそも、シーズン開幕前は「この4人は只者ではない」と感じていた。その感じていた通り、1年目から出場機会があり、79年組(小笠原満男、本山雅志、中田浩二、曽ヶ端準ら)や92年組(柴崎岳、昌子源、土居聖真、梅鉢貴秀)のように、今後の軸になるであろう世代だと思っていた。
 今年、荒木がFC東京へ期限付き移籍、染野は昨年に東京Vから復帰したものの、再び東京Vへ。岡山から期限付き移籍から復帰した山田は、カップ戦での起用はあるものの、リーグ戦では早川が君臨。そして松村、2022年は荒木が椎間板ヘルニアの影響で離脱の間、頭角を現し、松村チャントもできた。しかし、どっぷりレギュラーに君臨することはできなかった。さらに、今年はポポヴィッチ体制の下、概ね固定メンバーで戦う中、同ポジションである仲間、師岡、さらに同じスピードが持ち味の藤井もいて、出場機会が限られてしまった。
 三竿が復帰した週のトレーニングには、松村の姿もあっただけに、移籍はしないんじゃないかという希望を持っていたが・・・。これまでレギュラーだった樋口が今はサブに甘んじたり、当初序列が低かった師岡や名古が出場機会が増加、というところを見ると、松村に関してももっとやれるはずと思うが、「まだまだでした」というコメントが今の現状なのかと。
 もう一度、自身のサッカーを見直し、東京Vで活躍してほしい。期限付き移籍している荒木や染野も、来季どうするかはわからないが、鹿島に戻ってきて、荒木、染野、山田、松村が、鹿島のレギュラーとして君臨している姿を見たい。

佐野海舟の報道に関して

 佐野海舟が、東京都内のホテルで、女性に性的暴行をした疑いで逮捕されたと、多くのメディアが報じた。7月14日の午前4時ごろ、知人の男の容疑者2名とともに、30代の女性に性的暴行の疑いがあるという。
 このニュースをNHKまでもが放送していたのを見て、驚きを隠せなかったし、まさかと思った。今日の夕方現在で、認否については明らかしていないとのこと。
 鹿島からも「大変憂慮」と声明を発表。鹿島としては、マインツへの移籍手続きが完了していて、すでに鹿島所属の選手ではないとしながらも、状況を注視するとのこと。ただ、すでに手放しているだけに、鹿島としては、現時点ではどうしようもないと思う。マインツに関しても驚きとともに「できるだけ迅速にかつ広範囲に問題を解決するよう努めたい」とのこと。
 サッカーに興味がない人にとっては、かなり厳しいコメント等が出てくると思う。鹿島サポーターや鹿島に関わっている人たちにとっては「あってはならないこと」というのを前置きした上で、佐野海舟の動向が気になると思う。しかし、大事なのは、被害が本当にあったとすれば、その女性へのケアだと思う。
 現時点でわかっていることは少なく、認否も明らかになってないし、わからないことだらけ。今後は明らかになってくると思うが、続報を待ちたい。

夏の移籍情報続々と(三竿健斗)

 鹿島は7月15日、三竿健斗がOHルーヴェン(ベルギー)より、完全移籍すると発表した。
 お帰り!これはうれしい。三竿健斗は2016年、東京ヴェルディから加入。翌年途中、ボランチのレギュラーに定着。日本代表にも選出された。2022年シーズン終了後、初の海外挑戦。CDサンタ・クララ(ポルトガル)へ完全移籍。2023年7月にOHルーヴェン(ベルギー)へ完全移籍し、20試合1得点を挙げた。
 鹿島で現状足りないところはボランチとセンターバック。佐野海舟が移籍して、中盤での守備能力に長けた選手はいなかったんで、三竿はうってつけ。さらに2022年はセンターバックでもプレーしているし、センターバックでの起用も可能になる。三竿がいなくなって佐野海舟、佐野海舟がいなくなって三竿、という感じではあるが、これは大きな補強になった。
 背番号は6、鹿島の背番号6はキャプテン、キャプテンに相応しい選手が着ける番号。2022年に6を着けていた三竿、またキャプテンとしてチームを引っ張ってほしい。
 8月末には京都戦が控えている。2023年は兄・雄斗との対戦は実現しなかったが、今年は久々に雄斗との対戦が可能になる(互いにベンチ入りできれば)。出ずっぱりの植田と関川、知念らを中心に助けてほしい。期待しています!

夏の移籍情報続々と(垣田裕暉、佐野海舟)

 今夏の移籍市場が始まり、本格化してきた。鹿島は7月4日、垣田裕暉が柏レイソルへ完全移籍、佐野海舟が1.FSVマインツ05(ドイツ)へ完全移籍すると発表した。

・垣田裕暉、柏レイソルへ完全移籍

 率直に寂しくて残念。2016年、平戸太貴、田中稔也、町田浩樹とともに入団。垣田は同年、3試合の出場はあったものの、翌年の2017年から長い期限付き移籍へと武者修行。金沢で3年、徳島で2年、鳥栖で1年、実に6シーズン期限付き移籍。力を付け、満を持して昨年、鹿島に帰ってきた。
 昨年序盤は出場機会は限られたものの、4月のアウェイ新潟戦で先発起用され、優磨との2トップで出場機会を大幅に増やし、リーグ戦29試合4得点。得点数がやや寂しいが、前線でのハードワークができるFWとして重宝した。
 しかし今年は、4-2-3-1の布陣が主となり、1トップには優磨、チャヴリッチがおり、リーグ戦の出場は4試合にとどまった。
 少し嫌な予感はしていた。天皇杯2回戦の奈良クラブ戦、第18節の新潟戦では、来季加入が決まっている2種登録の徳田くんがベンチ入りし、垣田はベンチ外だった。負傷によるベンチ外でなければ「移籍の可能性あるかも」と。

・佐野海舟、1.FSVマインツ05(ドイツ)へ完全移籍

 これは冬から移籍が取り沙汰されていたんで、今夏はいよいよ海外移籍を覚悟かなと思っていた。まぁ、やっぱりというところか。
 佐野は昨年、町田から加入。一昨年の後半はオーバートレーニング症候群で、シーズンを棒に振っていて、コンディション面は大丈夫かなと思っていたが、昨年の開幕節の京都戦で、4-1-2-3のアンカーで先発起用。持ち前のボール奪取能力を存分に発揮した。以降もボール奪取からの推進力を存分に発揮し、日本代表にも選出された。
 一昨年に三竿健斗が移籍し、中盤での守備能力の長けた選手がいない・・・と思っていたところで、佐野海舟の加入は改めて大きかったし、大成功の補強だった。

【最後に】

 まずは垣田に関して、鹿島ジュニアユース、ユース、トップ昇格、そして実に6シーズンの期限付き移籍を経て、満を持して鹿島に帰ってきたのに、鹿島でのプレーは、本人にとって思い描いていたものとは違っていたかもと。でも、自身のサッカー人生を考えての移籍なら、背中を押してあげるしかない。長い間ありがとうございました。
 佐野が移籍、現状では柴崎が札幌戦で先発起用になりそう。知念と佐野で強度の高い中盤を形成していたところ、知念と柴崎のボランチが有力になる。佐野と柴崎とはプレースタイルが違うし、少なからずともサッカーが変わってくると思う。柴崎は柴崎らしく、自身の持ち味を発揮してくれたらいいと思うが、今後に注目したい。
 そして佐野、1年半の在籍ではあったものの、佐野の加入は、鹿島にとっても佐野にとっても「成功」です。「アントラーズの存在がなければ、僕のサッカー人生は終わっていたと思っています」というコメント、それほど危機感を持っていたんやね。鹿島としてはいつでもウェルカムだけど、これからはマインツでレギュラーを取って、すぐに日本に戻ることのないよう、ビッグになってほしい。これまでありがとうございました。

後半戦へ、ここまでの鹿島を振り返る

 近日中に鹿島を振り返ろうとしたが、もう振り返った。前回はJ1の各クラブを「簡単な一言」で振り返ったが、今回は、ここまでの鹿島を振り返る。J1は17試合を消化し、町田と勝ち点で並んで2位。今日の天皇杯で奈良を下して3回戦進出。ルヴァン杯は敗退した。
 4月の鳥栖戦に敗れて以降、リーグ戦は負けなしで、町田と勝ち点で並んだ。ここにきて追い上げてきている。今後の夏以降の戦いに向けて、その前にここまでの鹿島を振り返ることにする。

・センターバック、サイドバックの選手層が薄い

 シーズン始動時、チャルシッチの完全移籍加入予定も、メディカルチェックに引っかかり、正式契約できず。センターバックが本職の選手は植田、関川、津久井。この3人でスタートし、一時期、小林友希(セルティック)の獲得報道があったものの、実現せず。関川欠場や交代時は、佐野海舟がセンターバックを務めていた。
 サイドバックに関しては、右が濃野、左が安西が定着し、特に安西の代えがきかない。それだけ安西は、今季好調。右は濃野か須貝かというところで、濃野がレギュラーを獲得。須貝に関しては、持ち味である対人能力の強さなど、鹿島に来てから発揮できず、苦しんでいる。しかし、左右両方のサイドバックができるだけに、貴重な戦力になってほしい存在。セルヴェットの常本が鹿島クラブハウスに訪れ、須貝とも交流。これをきっかけに須貝もレギュラー争いに名乗り出てほしい。

・ボラン知念は継続の模様

 キャンプ中に柴崎が負傷離脱によって、白羽の矢が立ったのが知念。ボランチのレギュラーとして定着。ボランチに関しては、少し怪我がちの選手がいることで、ミロサヴリェヴィッチを獲得も、そのライコが負傷離脱。メンバーはいるものの、怪我がちな選手も多く、柴崎もこれから状態を上げていく状況だと思う。
 そして、佐野海舟の去就も注目。冬の移籍市場でも移籍が報道されているだけに、今夏の移籍は覚悟しなければいけないか。今季のJ1リーグ終了までいてくれるとありがたいが。

・レギュラーと控えとの差が大きい

 序盤は特に前線の選手の入れ替えがわりとあったと思うが、現在の構成はGK早川、DF濃野、植田、関川、安西、ボランチは知念と佐野、攻撃的な選手は師岡、名古、仲間、そして1トップに鈴木。
 シーズン当初は樋口や藤井が起用されるも、師岡と名古が起用されるようになってきた。師岡が起用されることで、藤井の出番が激減。これまで絶対的なレギュラーだった樋口も控えに回っている。樋口に関しては復調気配か。
 チャヴリッチに関しては、これまで先発出場が多かったものの、ここしばらくは途中出場。鹿島vs東京Vの試合をテレビで観戦していたが、その時に少し負傷していることもあって、途中出場となっている。今の状態はどうなのかはわからないが、夏は暑いので、体力面もどうか。
 攻守とも原則メンバー固定で、ルヴァン杯八戸戦、天皇杯の奈良戦において、これまであまり起用されていなかった選手を起用も、大きなインパクトを残せなかった。メンバー固定のメリットは、同じ選手同士なので、戦術のベースがいち早く作れると思うが、控え選手がなかなか起用されないため、試合を通じて戦力の底上げに時間がかかると思う。

【最後に】

 今後の鹿島、まずはセンターバックとサイドバックの戦力補強は必須。ここにきてまた小林友希の獲得が報じられた。関川も近い将来海外移籍の可能性はあるやろうし、植田、関川、経験の浅い津久井の3人だけでは厳しい。獲得に成功したらいいなと。
 ボランチに関しても、佐野海舟の去就に注目しなければならない。移籍となってしまうと、ここも補強ポイントになる。攻撃的な選手は人数は足りている。しかし、レギュラーが概ね固定されていて、控えに回ってしまった選手がレギュラー奪還できるだけのパフォーマンスが出せていないだけに、このあたりの高いレベルでのポジション争いも必要になる。
 すでに水面下で調査をしていると思うが、夏の補強は楽しみにする。J1リーグ戦は半分消化しようとしている状況だが、まだまだこれから内容が良くなると思いたい。リーグ戦再開!

2024シーズンJ1、ここまでを「簡単な一言」で評価する

 このホームページのリニューアル作業は進んでいて、できる限り早くリニューアルしたい。観戦した画像が特に膨大で、一つひとつ画像を再作成しているので、かなり時間がかかっている。もう少しお待ちを。
 日本代表の活動のため、J1リーグは中断していたが、今週末に再開する。ここまで半分近くを消化したJ1、首位は町田。俺自身「台風の目」になるかなと思っていたが、首位に立つというのは想定していなかった。
 我らが鹿島アントラーズは2位、鹿島に関しては近日中に、詳しく述べることにする。ここまでのJ1を見ていくと、昇格組が今のところ降格圏内に入っていない。ジュビロに関しては、ジャーメイン良の離脱で踏ん張りどころか。ここで、ここまでのJ1を「簡単な一言」で振り返ることにする。

  • 快進撃・・・FC町田ゼルビア
  • 軌道に乗ってきたか・・・鹿島アントラーズ
  • 失点は少ない、得点も少ないが・・・ガンバ大阪
  • いずれは力を発揮する・・・ヴィッセル神戸
  • いずれは力を発揮する・・・サンフレッチェ広島
  • 荒木遼太郎・・・FC東京
  • 少しずつ改善・・・名古屋グランパス
  • 前評判は高かったが・・・浦和レッズ
  • やや失速か・・・セレッソ大阪
  • ザヘディ・・・アビスパ福岡
  • しぶといチームに・・・東京ヴェルディ
  • 細谷、目覚めよ・・・柏レイソル
  • ACL残念・・・横浜F・マリノス
  • 想定外・・・川崎フロンターレ
  • 新井直人余波?・・・アルビレックス新潟
  • ジャーメイン良、覚醒も・・・ジュビロ磐田
  • 状況はよくなるのか・・・サガン鳥栖
  • 今季も苦しい・・・湘南ベルマーレ
  • 新戦力の誤算・・・京都サンガF.C.
  • ミシャ終焉?・・・北海道コンサドーレ札幌

・快進撃の町田、追撃の鹿島

 ここまでで首位に立っているのは、J1初昇格の町田。これはさすがに想定外も、やはり強さが際立つ。とにかく、一つひとつやることが徹底されている。ネット上では、黒田監督の采配に一部批判があるようだが、サッカー戦術素人の俺が言うのもどうかと思うが、何が悪いのかがわからない。分厚い戦力を擁して、メンバーを入れ替えても勝てるチーム作りができている。当然、相手チームは研究するが、ここまでは町田が上回っている。
 2位につけているのが鹿島。近日中に詳しく述べるので、簡単に述べておくが、少し躓きはあったものの、勝ち点を積み重ねて、町田と勝ち点が並んだ。特に東京ヴェルディ戦は教訓になったんやろう。そこから4連勝で追撃。

・ガンバは復活か、神戸と広島はいずれ

 3位はガンバ大阪。中谷が加入して、失点は減るだろうと思っていたが、ここまでJ1最少失点で守備面は大幅に改善された。では、攻撃陣は?となると、川崎やマリノスのような強力なFWを多く擁するチームではなく、総得点は17。ただ、接戦をモノにできている感じがする。
 神戸と広島に関しては、俺自身は優勝争いをすると思っていた。少し躓きがあるが、いずれは力を発揮してくると思うので、後半戦は要警戒になると思う。

・想定外?浦和、川崎、京都

 優勝候補の呼び声の高かったのが浦和だと思う。しかし、ここまで8位というのは納得するはずがない。今季から監督が替わり、フォーメーションも4-1-2-3へ変更したが、昨年のベストイレブンであるアレクサンダー ショルツとマリウス ホイブラーテンの鉄壁センターバックを擁するも、総失点23は不本意だと思う。攻撃は総得点27はまずまずか。
 2017年のJ1初制覇から、数々のタイトルを獲得してきた川崎、昨年以上に苦しんでいる。さすがに想定外だった。京都に関しては、J1開幕前はいい補強をしてきて、フィットすれば躍進もあるかなと思っていたが、マルコ トゥーリオはここまで得点ゼロなど、その新戦力が誤算。

【最後に】

 マリノスはACLの関係で、J1リーグの消化は2試合少ない。他は半分近くを消化したが、今後は夏の移籍市場が活発化してくる。C大阪の毎熊がオランダ移籍が濃厚になってきたが、こういったニュースがこれからどんどん出てくる。
 半分近くが消化したJ1だが、ここしばらくは「ストップ・ザ・町田」になるかも。まだ下位に甘んじているチームは、これからどう夏の戦力整備をしていくか、注目していきたい。