観戦日記

試合データ

スコア情報

2023年10月21日
J1 第30節
国立競技場
入場者数:53,444人

神戸

  • 16分 佐々木
  • 45分 井出
  • 83分 佐々木

3-1

2前半0
1後半1

鹿島

  • 90分+1 松村

先発メンバー

神戸

鹿島

GK 1前川 黛也
GK 29早川 友基
DF 24酒井 高徳
DF 22広瀬 陸斗
DF 23山川 哲史
DF 55植田 直通
DF 3マテウス トゥーレル
DF 5関川 郁万
DF 15本多 勇喜
DF 2安西 幸輝
MF 33扇原 貴宏
MF 25佐野 海舟
MF 22佐々木 大樹
MF 21ディエゴ ピトゥカ
MF 5山口 蛍
MF 14樋口 雄太
MF 18井出 遥也
MF 15藤井 智也
FW 11武藤 嘉紀
FW 10荒木 遼太郎
FW 10大迫 勇也
FW 40鈴木 優磨

選手交代

神戸

鹿島

OUT ▼井出 遥也
OUT ▼関川 郁万
IN △ジェアン パトリッキ
IN △昌子 源
OUT ▼本多 勇喜
OUT ▼広瀬 陸斗
IN △飯野 七聖
IN △松村 優太
OUT ▼武藤 嘉紀
OUT ▼藤井 智也
IN △大﨑 玲央
IN △仲間 隼斗
OUT ▼荒木 遼太郎
IN △垣田 裕暉
OUT ▼樋口 雄太
IN △柴崎 岳

試合後記

鹿島、力負け。7シーズン連続国内主要タイトル無冠決定。

 10月になって一気に秋めいてきて、今日は晴れて試合観戦日和。対戦相手は首位神戸。14時キックオフということで、日帰りの試合観戦にはちょうどいい。
 予てから思っていたが、神戸主催ゲームをなぜ国立でやるのか?というところ。公にはなっていないが、思うところをいくつか。あくまでも推測。まず、営業面(集客、ファン層開拓、収入など)というのはもちろんあると思う。あと、過去の成績面で2つ考えられる。1つ目は2020年1月1日の天皇杯決勝が神戸vs鹿島が国立で行われ、クラブ史上初のタイトルをもたらした場所である。
 もう1点、鹿島も神戸も、リーグ戦ではアウェイでの成績が突出してよい。神戸がJ1に復帰した2014年以降、今年を含めるとカシマスタジアムで6勝4分で負けなし。今年は5対1で圧勝している。鹿島に関しても2014年以降、ノエスタで7勝1敗1分。というところが考えられる。ただ、17日にノエスタで日本代表の試合があったんで、その片付けと準備が追いつかないから、という理由が最も可能性が高そう。

今日の富士山

今日の富士山

国立競技場

国立競技場

 スタジアムに到着。早速場外のスタジアムグルメを。5月に国立へ行ったときとは当然、メニューは異なっている。神戸主催ゲームやし。加古川のかつめしもあれば、姫路の豚骨ラーメンもあるね。何かと迷ったが、豚骨ラーメンにしよう。ラーメンもしばらく食べてなかったので、久々に美味しかった。
 なぜ国立?の話に少し戻るが、試合1時間半くらい前、神戸のスタジアムDJが「対戦相手は奇しくも鹿島アントラーズ」という言い方をしていた。「奇しくも」か?と思ってしまう。ノエスタで鹿島がよく勝っているだけに、国立にしたんちゃう?まぁ、代表の試合が直近にあったんで、この理由の可能性が高いかな。2020年元旦のように、快勝してほしいという思いもあると思うが、鹿島としては、天皇杯決勝のリベンジをしたい。
 先発を見てみよう。おっ、荒木が先発やね。3週間の中断期間中に、荒木のトップ下での起用に取り組んでいたというのを聞いたことがあるが、荒木はサイドではなく中央でのプレーで生きるタイプなので、復調に期待したい。対して神戸は、ケガやコンディション不良が噂されていた前川と武藤がそれぞれ先発。前日の練習後のコメントでは、吉田監督曰く「コメントは控えさせて」と報道されていたが、間に合ったということなんやね。
 今日のスタジアム内のボリューム、かなりの大音量。神戸の選手が登場するときのBGM、選手紹介のボリュームがかなりでかくて(場所によるかも)、隣にいた家族連れの親も子供も、耳をふさいでいた。鼓膜破れるんちゃうか?というくらい、ボリュームがでかすぎる。鹿島サポーターのブーイングを大音量でかき消そうという考えはないと思うが、これはダメ。ちゃんと音量テストしたの?

スタジアム売店の様子

スタジアム売店の様子

白豚骨ラーメン

白豚骨ラーメン

はばタン

はばタン

鹿島サポーター

鹿島サポーター

神戸サポーター

神戸サポーター

齊藤未月へのメッセージ

齊藤未月へのメッセージ

 鹿島のフォーメーションはやはり4-2-3-1。荒木がトップ下で、優磨の1トップ。他はこれまでと概ね変わらず。福岡戦はベンチ外だった柴崎が今日はベンチ入りしている。対する神戸は、いつものように4-1-2-3。まぁ、何といってもサコと武藤か。4月の対戦の時は、コテンパンにやられただけに、やり返したい。
 前半は落ち着いてボールを回して、先発の荒木もよいスルーパスを狙って、チャンスを窺おうとするが、神戸の守備がさらに落ち着いて対応している。神戸の動きが一歩も二歩も速いし、チャンスらしいチャンスは全くない。
 16分に早速、鹿島は失点してしまう。神戸は左サイドから井出がクロスボール、そのボールを佐々木が頭で合わせてゴールネットを揺らす。何なんすかこれ?楽々とゴールを決められたという感じ。スタジアムDJの「ゴ~~ル!」の音量は相変わらずでかいし、うるさい。もう少しボリューム下げろ。
 その後も再三、神戸に攻め込まれ、前半終了間際にも失点。またもや左サイドからクロスボールを、今度は井出にヘディングで決められる。1失点目と同じような形。オフサイドの可能性のため、VARが介入もゴールは認められる。どうせゴールなんでしょ?と絶望感があったが。

久々の先発、荒木

久々の先発、荒木

要警戒、サコ

要警戒、サコ

もう一人の警戒、武藤

もう一人の警戒、武藤

藤井のドリブル

藤井のドリブル

井出のゴールを巡ってVAR

井出のゴールを巡ってVAR

やっぱりゴール

やっぱりゴール

 ハーフタイムから鹿島サポーターは、主に劣勢時に流れるチャント「奇跡を起こせ」を繰り返している。俺は頭の中で思った、こんな前半の酷い出来で、奇跡起こる?と。
 後半開始時、鹿島は一気に3枚代え。関川に代わって昌子、広瀬に代わって松村、藤井に代わって仲間が入る。昌子と仲間は同ポジションでの交代だが、松村は右サイドハーフ、右サイドハーフの樋口がボランチ、ボランチの佐野が右サイドバックにそれぞれポジションを変えている。
 前半の酷い出来から、少しは攻撃の組み立てはできるようになってきた鹿島だが、それ以上に神戸の戻りが早く、簡単に対応されている感じがする。56分に樋口のCKからの流れで、最後は植田がヘディングで合わせるも、前川に対応されてしまう。
 61分には大迫にヘディングで合わせられ、これは早川が外にかき出す。その直後のCKのこぼれ球を、酒井高徳がダイレクトで合わせられ、ゴールネットを揺らされるが、大迫のポジションがオフサイド。仲間と酒井が笑顔で話していたのがビジョンに映っていて、オフサイドだったことがわかってたかもね。
 68分に鹿島は4人目の選手交代、荒木に代わって垣田を投入し2トップに。75分、今日は再三神戸の守備陣に封じ込まれていた優磨が、コースを狙ったシュートを放つもバーの上。これは決めたかった。優磨も悔しがる。
 その直後、鹿島は最後の選手交代、樋口に代わって柴崎を投入。しかし、起爆剤にならず。82分に大迫の攻め上がりから武藤へスルーパス、早川と1対1の状況になったが、武藤のシュートは早川に当たり、ゴールはならなかったが、失点食らってもおかしくないシーン。その直後のCKからのこぼれ球を佐々木にまたしても決められ3対0。VARが介入し、オンフィールドレビューも実施。やっぱりゴールが認められた。もう「どうにでもなれ」という感じで、ノーゴールは期待しなかった。
 後半アディショナルタイム、鹿島はようやく1点を返す。松村が仕掛けてゴールネットを揺らしたが、焼け石に水というのは、まさにこのこと。

ハーフタイム中、槙野智章氏が登場

ハーフタイム中、槙野智章氏が登場

一気に3枚代え

一気に3枚代え

植田のヘディングは

植田のヘディングは

前川がセーブ

前川がセーブ

優磨の狙いすましたシュートは

優磨の狙いすましたシュートは

バーを越え、悔しがる優磨

バーを越え、悔しがる優磨

 試合終了。松村のゴールで1点は返したものの、内容的には神戸が上回っていた。完全に力負け。ゼロで終わるよりマシなだけで、何も繋がらない。7シーズン連続で、国内主要タイトルなしが決定。
 対して神戸は、リーグ初制覇に向けて大きな勝ち点3。マリノスも勝利しているので、勝ち点差は4のままだが、齊藤未月の重傷もあり、神戸も決してベストな状態ではないと思うが、チームとして戦えている。これができている神戸と、できていない鹿島との差が大きい。
 さて俺自身、今季の現地観戦は、この試合で最後にするかも知れない。行けないことではないが、キックオフ時間や所用も考えるとどうかなぁ。ということで、残り試合は、現地観戦するサポーターに託そうと思います。残りはあと4試合になり、今後どう戦うか、少しでも何か光明が見えるものがあってほしい。