観戦日記
神戸
2-0
鹿島
神戸 |
鹿島 |
---|---|
GK 18飯倉 大樹 |
GK 1クォン スンテ |
DF 33ダンクレー |
DF 6永木 亮太 |
DF 25大崎 玲央 |
DF 27ブエノ |
DF 4トーマス フェルマーレン |
DF 39犬飼 智也 |
MF 22西 大伍 |
DF 28町田 浩樹 |
MF 5山口 螢 |
MF 20三竿 健斗 |
MF 8アンドレス イニエスタ |
MF 4レオ シルバ |
MF 24酒井 高徳 |
MF 30名古 新太郎 |
FW 10ルーカス ポドルスキ |
MF 41白崎 凌兵 |
FW 9藤本 憲明 |
FW 15伊藤 翔 |
FW 16古橋 亨梧 |
FW 18セルジーニョ |
神戸 |
鹿島 |
---|---|
OUT ▼藤本 憲明 |
OUT ▼白崎 凌兵 |
IN △田中 順也 |
IN △土居 聖真 |
OUT ▼アンドレス イニエスタ |
OUT ▼名古 新太郎 |
IN △安井 拓也 |
IN △山本 脩斗 |
OUT ▼ルーカス ポドルスキ |
OUT ▼伊藤 翔 |
IN △ダビド ビジャ |
IN △中村 充孝 |
いよいよ今季国内サッカー最終戦、天皇杯決勝。神戸vs鹿島の対戦となった。鹿島が決勝進出すると信じて、チケットJFAから先行抽選販売に申し込んだ。第一希望のSA指定が当選した。信じていた通り、決勝進出を果たした。新国立競技場のこけら落としとして、楽しみにしていた。
楽しみは新国立競技場だけで、あとは不安しかなかった。リーグ戦の川崎戦に敗れて以降の失速ぶり、パフォーマンスの悪さ、直近の長崎戦での大苦戦。J2レベルのパフォーマンスで果たして勝てるのか。ましてや神戸、2度の監督交代も、次第に戦術が浸透。ビジャや那須のためにという思いは強い。
今日の富士山
新国立競技場
昼時ということもあり、スタジアムグルメをと思っていた。一度入ると再入場できないので、スタジアム外のほうを利用しよう。温まりたいので、豚汁と焼きそばを注文。今日はよく晴れていて、日なただと結構暖かい。なので、豚汁も美味しくいただけた。
さぁ、いよいよスタジアムに入ろう。おっ、ここは自分自身でバーコードをかざして入場するんやね。そして、コンコースを規制しているから、3層までは一方通行になっている。半券の回収は結局なかった。
スタンドに行くとやっぱり大きい。木材をたくさん使っていて、雰囲気はなかなかよい。ただ、客席への行き来がよくないなぁ、階段はともかく、座席幅が狭め、スタンド内の行き来も限られる。コンコースに関しては広めにとってあって、コンコースは悪くない。南側から階段で1層(下層)まで行くことができるが、1層のコンコースはやや混雑する。まぁ、これは想定内。
現状、南側は北側と比べて不公平。南側にゲートがあるせいで、応援席が分断されてしまっている。これはありえない。南側寄りのメインスタンド付近にはまだ空きスペースがあり、さらに今日はNHKが特設ステージを設けていた。放送は2時から、応援してしまうと特設ステージに響くのではないかと。自粛を言われていたのかはわからないが、鹿島の応援がなかなか始まらなかった。
選手紹介が始まった。西の紹介になると、鹿島サポーターから最も大きなブーイング。イニエスタやビジャよりも大きかった。ビジャはサブだが、先発に「鹿島キラー」に名乗りを挙げつつある藤本。神戸はほぼベストメンバー。対して鹿島は名古が先発、そして土居が先発から外れている。直近でもコンディション不良の選手が多いと、一部のメディアが報じており、遠藤も欠場。さらに上田と相馬は前所属チームで出場していて、鹿島の選手として天皇杯に出場ができない。
南側
新国立競技場の内部
南側3層から見たアングル
NHK特設ステージに、邪魔なゲートが南側に
南側寄りは空きスペースなど
筆で神戸と鹿島を
天皇杯
頂上決戦
神戸サポーター
鹿島サポーター
鹿島のフォーメーションはいつものように4-4-2。対して神戸は3-4-2-1。イニエスタのところで何とか封じてくれたら。いつまで苦手なのかと思ってしまう3バック、しかし今日の序盤は積極的に仕掛けていた。しかし、それも序盤だけで、次第に神戸ペースになっていく。
1失点目やけど、犬飼の足にボールが当たって、記録上はオウンゴールになったけど、藤本が犬飼にいい寄せをしていた。その前にも神戸の左サイドからペナルティエリアへの侵入においても、球際が弱く競り負け。コロコロとボールがゴールマウスに吸い込まれた時にはおかんむり。
前半で鹿島のチャンスらしいチャンスは1度だけ。26分の鹿島のFK、永木からのFKをペナルティエリア内でクリアされたが、そのボールをダイレクトボレーで放ったシュートのみ。
その直後のポドルスキにゴールネットを揺らされたのはオフサイドの判定で救われたものの、崩され方はおかんむり。球際の弱さ、つまらんパスミス、こんな状態でリズムを掴めないまま、38分にまた失点。西のクロスボールを犬飼がそらしてしまい、そのボールを藤本が逃さずゴールマウスに吸い込まれる。VAR判定にもなったが、ゴールが認められる。
後半、鹿島は選手交代。白崎に代わって土居が入る。そして53分に2人目の交代で、名古に代えて山本が入り、フォーメーションを3-4-2-1に。どうやらブエノ、犬飼、町田で3バック、ウイングに永木と山本、シャドーにセルジーニョと土居、トップに伊藤。
練習でもろくにしていない3バック、一定の手応えはあったが、神戸の素早いプレスに手を焼いている。神戸のほうが一歩も二歩も動き出しが早い、というか鹿島が遅いだけか。1点でも返して欲しかったが、鹿島らしさは見られず、無得点で試合終了の笛。
鹿島は4-4-2、神戸は3-4-2-1
満員
「鹿島キラー」に名乗り、藤本
イニエスタに警戒
セルジーニョ、2トップの一角
左サイドからの攻撃
永木のFKは
神戸DFに弾かれ
セルジーニョがダイレクトボレー
バーを大きく越える
土居が蛍に背後から倒されるが
こぼれ球のシュートも蛍に防がれ
PKのアピールも笛なし
ビジャ途中出場
結局2対0で神戸の優勝。神戸はクラブ史上初タイトル。2度の監督交代も、戦術が浸透し始め、初タイトルに手が届いた。まぁ、相手が「J2レベル」の鹿島だったことは幸運。これまでは大久保嘉人や翔さんが「鹿島キラー」を名乗っていたが、藤本はいよいよ新しい鹿島キラーになったね。
対して鹿島、必然的な敗戦で準優勝。「優勝請負人」曽根優アナウンサーが実況も通じず、不安通りの結果になってしまった。準優勝は2016年クラブワールドカップ以来。国内3大タイトルとなると、2006年ナビスコカップ決勝で千葉に敗れて以来。この時は、オシムサッカー全盛期の千葉に、不安定な戦いの鹿島という対戦だった。鹿島は常にタイトルを獲らなければならないクラブ、準優勝は意味がない。
これで今季の国内サッカーは終了したが、鹿島とFC東京に関しては、早くも今月下旬にACLプレーオフがあるため、いち早くチームが始動する。2018年度は60試合、2019年度は55試合の公式戦をこなした鹿島、蓄積疲労が心配される中、オフが短い。ましてや新監督を迎えての戦い、2020年度はさらに厳しい戦いになる。
最後に大岩監督、2017年途中から石井前監督からバトンタッチし、2018年はクラブ史上初のACL優勝を成し遂げてくれました。最後は有終の美を飾ることはできなかったけど、この2年半の間ホントにお疲れ様でした。何らかの形で、これからもサポートしてください。ありがとうございました。